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人気のPhilips製サウンドカードに久々の新型、劇的な変化の裏には新チップ登場の気配?!

2002年05月23日 00時00分更新

文● 小磯

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新Seismic Edgeパッケージ

 登場直後からしばらくの間、Windows 2000環境下における安定性の問題があったものの、度重なるドライバのアップデートで不具合が解消してからは、純粋に価格対高価の極めて高いサウンドカードとして高い人気を集めるPhilipsの“Edge”シリーズ。登場から1年以上もの間、リビジョンアップこそあれ大きなモデルチェンジは行われて来なかった同シリーズに、今回久しぶりの新型が投入された。



PSC705
PSC705。PSC704とは基板設計からして異なっている

 今回店頭に並んだのは3モデル中、上から2つ目に位置する「Seismic Edge」の新型リテールパッケージ。しかし従来製品(型番:PSC704)では搭載するDSP(サウンドチップ)が“VLSC ThunderBird128”だったのに対し、今回登場したPSC705では上位モデルである「Acoustic Edge」(型番:PSC706)と同じ“ThunderBird Avenger”を搭載。これにあわせて、アナログ出力もPSC704の4chから今回PSC705では6ch(5.1ch)までのサポートとなっている。デジタルが同軸出力のみで入力をサポートせず、さらにセンタ/サブウーファ出力と排他になっている点をはじめ、まったく同じというわけではないが、限りなくAcoustic Edgeに近い性能を持つ新モデルだとは言えそうだ。



ThunderBird Avenger ThunderBird Avenger DSP インターフェイス
“ThunderBird Avenger”(写真右下)。左に見える2つのチップはAC'97コーデックパッケージ裏面にもThunderBird Avengerの搭載がうたわれているインターフェイスはPSC704の流れを踏襲。PSC706の独自インターフェイスは採用していない
パッケージ表記

 価格はクレバリー1号店とT-ZONE.PC DIY SHOP、WonderCityで8980円。これはおおよそ、現在バルクで流通しているAcoustic Edgeと同じ価格帯だ。一方で両店によるとこのバルク版はすでに先日最終出荷となっており、現在の流通在庫分で終了だという。だとすれば、このままPSC705版Seismic EdgeがAcoustic Edgeを置き換えていくものと考えるのが妥当。となると気になるのはPSC706の後継となる新型Acoustic Edgeということになるが、これについてもどうやらなんらかの動きがあるようだ。まだ詳細は不明だが、果たして新型DSPの登場はあるのか、あるとすればいつなのか。PCサウンド好きならば今後のPhilips(そしてOEM元のLabway)は要チェックと言えるだろう。



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