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LUMIX DMC-LC40

LUMIX DMC-LC40

2002年06月18日 06時14分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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LUMIX DMC-LC40

松下電器産業

オープンプライス

「LUMIX DMC-LC40」は、ライカレンズ搭載の「LUMIXシリーズ」の普及機にあたる。初代機「DMC-LC5」のような高級感のあるクラシカルな外装は採用しない代わりに、本体サイズは一回り小さくなり、オープンプライスながら実売価格も1万円以上安いのが特徴だ。

LC5の機能を抑えた普及版

写真1 フロントにはLC5と同様にライカのロゴが誇らしげに付けられている。ポップアップ式フラッシュを採用することで横幅を抑えた独特のデザインとなった。
 LC40は、1/1.76インチ有効390万画素CCDに光学3倍ズームレンズを搭載するなど、基本仕様はほぼDMC-LC5を継承する(写真1)。
 機能面でLC5と比べると、ハイブリッドAFセンサがなくなりAFはCCD像面検出のみとなったほか、マニュアルフォーカス機能、フルマニュアル露出モード、フォーカスブラケッティング撮影などが省略されている(絞り優先/シャッター速度優先や露出ブラケッティングは利用できる)。



写真2 大型のダイヤルはシーンモード選択となっており、ダイヤルに隣接するレバーで撮影/連写/再生を指定する。
 LC5では上面のダイヤルが露出モードなどの選択だったのに対し、LC40ではマクロ/ポートレート/スポーツ/風景/夜景といったシーンモード選択となっており、入門者~中級者に使いやすくなっている(写真2)。さらに、LC5では各種機能を選択するための数多くのボタンが本体に装備していていたが、LC40ではボタンが減ってメニューを呼び出して設定する項目が多くなったのも特徴だ。しかし、LC5では独立したボタンだった露出補正/ブラケット撮影機能が、LC40では背面の十字カーソルボタンの下方向キーが同じ役割となっているように、頻繁に使う機能はメニューを呼び出すことなく利用できるのはありがたい。



写真3 背面のスイッチ類はLC5に比べて少なくなっているが、カーソルキーの上に割り当てられた露出補正は選びやすい。
 LC5ではクラシカルなボディや、本体前面にあるAF/MF/マクロ切り替えダイヤル、リング周囲のマニュアルフォーカスリング、ホットシュー、ステータス表示用モノクロ液晶といったデザイン上の特徴があったものの、LC40ではこのあたりがすっぱりと省略され、現代的なデジタルカメラらしいデザインとなった。レンズや光学ファインダの位置、レンズより右側の機器配置には似た部分が残るものの、レンズから左側の部分は大きく異なる。



写真4 左側面のフタを開けるとインターフェイスが現れる。レンズ周囲のリングは前半分を取り外すことができ、ワイコンやテレコンを装着するためのアダプタ付けるネジとなっている。
 とくに、LC40では左肩部分が斜めにカットされ、左側面にインターフェイス部があるのみだ。このためLC5と比べると横幅が22.5mmも短くなり、同シリーズのコンパクト機である「DMC-F7」とほぼ同じ幅105mmに収まっている。この左肩部分にはフラッシュが格納され、ポップアップさせたときには本体幅より17mmほど横に飛び出す。ただし、この新ボディも良し悪しで、フラッシュ内蔵機構のためストラップ孔は右側だけにしかなく、ぶら下げると本体が横になってしまうのはなんとも使い勝手がよくない。また、レンズ左側が小さすぎるため、構えたときに左手でサポートしにくく、レンズ周囲のリングを指で抑えようとしても滑りやすいのも難点だ。



写真5 バッテリはLC5と同じものを使用しており、同社のDVカムコーダなどにも使用されているリチウムイオンバッテリパックが付属する。SDカードスロットは液晶モニタ下の小さなスロットに装着する。

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