LC5と比較すると、省略された機能ばかりが目に付いてしまうが、6枚羽根絞りを持つF2.0~2.5という明るいレンズや最短撮影距離6cmというマクロ機能、最高画素数でも4枚/秒(最大8枚)の連写性能、ワイド/テレコンバージョンレンズへの対応といった特徴はそのまま継承しているのは魅力だ。
撮影サンプル1。元画像は1200×1600ドットで、640×480ドットにリサイズおよびトリミングしている。階調のとびも少なく、ハイライトからダーク部まで描写は自然だ。 |
撮影サンプル2。元画像は1200×1600ドットで、640×480ドットにリサイズおよびトリミングしている。周辺部の色収差も少ないところはLC5の描写に似ている。なお、空が白いのは薄曇りだったため。 |
撮影サンプル3。元画像は1200×1600ドットで、640×480ドットにリサイズおよびトリミングしている。マクロ撮影は6cmまで近接できる。彩度や輪郭の強調を抑えた色あいは落ち着いた感じとなる。 |
LC5の廉価版という印象のある本機だが、2002年5月下旬現在、発売後4カ月を超えているにもかかわらず実売8万5000円前後と値下がり幅が小さい高級機であるLC5に対し、LC40は7万円弱と1万円以上安く、同クラスのキヤノン「PowerShot G2」が9万円弱、オリンパス「CAMEDIA C-4040Zoom」が8万円弱で販売されていることを考えればかなり手頃だ。LC5のようなクラシックデザインはちょっと……でも“ライカレンズ”には惹かれるものがあるという人にお勧めだ。
LUMIX DMC-LC40の主なスペック | |
製品名 | LUMIX DMC-LC40 |
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撮像素子 | 1/1.76インチ有効390万(総401万)画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=7~21mm(35mmフィルムカメラ換算33~100mm相当)、F2.0~2.5 |
記録媒体 | SDメモリカード(16MB付属)、MMC |
記録画素数 | 2240×1680/1600×1200/1120×840/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.8インチ低温ポリシリコンTFT(11万画素) |
動画記録 | 320×240ドット(10fps)、QuickTime形式 |
インターフェイス | USB、シリアル(携帯電話接続用)、AV出力、DC入力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 105(W)×65.6(D)×77(H)mm |
重量 | 約310g(本体のみ)/約400g(装備重量) |