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なんと!! 7社17製品のi845E/Gマザーが大挙登場!スペックと価格をまるごとチェック!!

2002年05月18日 22時17分更新

文● 小磯

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一斉販売開始

 公然の秘密となっている発表日である20日(月曜)を待たず、週末から複数ショップで“i845E/G”チップセット搭載マザーボードの販売が始まっている。「20日までは絶対に販売しない」というショップも多く、“いっせいに”とはいかないものの、販売開始を確認できたショップはフタ桁を数えており、i845E/Gマザーボードについては事実上解禁されたと言って差し支えなさそうだ。先に一部ショップで販売が始まった製品も含め、各社のラインナップをアルファベット順に一挙整理してみよう。



Abitからはi845E搭載マザー2製品
あのレガシーフリーマザーi845E版が

BD7II&IT7

 先週の段階で入荷の確認できたAbit製「BD7II」「IT7」はともにi845E搭載のATXマザーボード。BD7IIはオーソドックスな構成で、ICH4内蔵ではなくReltek製のコントローラによってネットワーク接続をサポートしている。拡張スロットはAGP×1、PCI×5。一方IT7はAbitの提唱する“MAX Concept”シリーズ第2弾。PCIスロットのスペースを一部“占領”するほどのオンボードコントローラによってIEEE1394やIDE RAIDなどをサポートするほか、外部インターフェイスがレガシーフリー仕様となっている異色の製品だ。ちなみに、第1弾となる「AT7」よりもPCIスロットは1本多く、4本用意する。



BD7II IT7 インターフェイス
「BD7II」「IT7」IT7の外部インターフェイス

 両製品ともSoftMenu IIIによってFSBは100~250MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能。VCoreやDIMMスロット供給電圧も可変だ。

実は大本命!? AOpen製i845GマザーはPC2700 DDR SDRAM公式対応
安価でユニークな仕様のi845Eマザーも

AX4G Pro
「AX4G Pro」
DDR333
DDR333対応をうたうマニュアル

 18日(土曜)に各店へ入荷したのはAOpen製のi845Gマザーボード「AX4G Pro」。同製品は現在流通しているi845E/G/GLマザーボードで唯一、PC2700(DDR333) DDR SDRAMを独自にサポートしているのが最大の特徴だ。PC2700 DDR SDRAMが利用できるのはシステムバス533MHz版Pentium 4利用時に限られるが、4.2GB/秒というCPU側の広帯域に対して標準では帯域がその半分となってしまっているメモリ側のボトルネックをある程度改善できるわけで、少しでも性能向上をはかりたいというパフォーマンス志向の人を中心に人気を集めそうだ。
 拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1。オンボードではAOpen独自のBIOS保護機構“DIE-HARD BIOS”、ならびにRealtek製のネットワークコントローラとアナログ6ch/デジタル出力対応AC'97コーデックを搭載する。FSBは100~248MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能。詳細は3ページ目の価格表を参照してほしいが、他社製品に比べて安価な価格設定も魅力的だ。



パッケージ インターフェイス 販売中
パッケージ。今回は無難ないつもどおりのAOpen仕様外部インターフェイスの並びは変則的。ブラケットが付属している販売中のようす。他社製品に比べて安価だ
AX4B Pro-533
「AX4B Pro-533」

 AX4G Proとは別のPCBを採用するi845Eマザーボード「AX4B Pro-533」も18日の入荷。同製品ではメモリサポートがPC2100(DDR266)までとなってDIE-HARD BIOSのサポートも省略されており、AOpenはAX4G Proを新i845シリーズの上位モデルと捉えているようだ。ユニークなのはIDEまわりで、Promise製のUltra ATA/133対応IDEコントローラによってUltra ATA/133がサポートされている。他社製品の場合、Ultra ATA/133に対応するのはIDE RAIDコントローラである場合がほとんどだが、IDE RAIDのサポートを行わないことでコストを抑えたようだ。実際に、AX4B Pro-533もかなり安価。



パッケージ IDEコントローラ 7 つエラーチェック
同じくパッケージはいつものAOpen仕様。外部インターフェイスの仕様も同様だPromise製のUltra ATA/133対応“IDEコントローラ”。IDE RAIDはサポートされていないちょっとだけヘンな日本語フォントは健在(?!)

ホントに大丈夫?“大問題”の中身も気になるASUSTeK製i845Eマザー2種

パッケージ
パッケージ
P4B533-E
「P4B533-E」

 今週中頃から一部ショップで展示の始まっていたASUSTeK製「P4B533」「P4B533-E」はともにi845Eマザーボード。P4B533はC-Media製のアナログ6ch出力対応サウンドチップを搭載し、P4B533-Eではそのサウンド機能のほか、NEC製のIEEE1394コントローラ、Promise製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラ、そしてICH4内蔵コントローラによるネットワーク機能も搭載している。拡張スロットはともにAGP×1、PCI×6。FSB設定は不明だが、VCoreは1.500~1.900Vの範囲を0.025V刻み(CPUコアによって制限が異なる)で設定可能となっており、AGPスロット供給電圧は1.5/1.6/1.7V、DIMMスロット供給電圧は2.6/2.7/2.9Vの中から選択できる。

 ATX12Vの代わりにペリフェラル用4ピンコネクタで代用できるEZ-Plugや、POST時のスクリーン表示を任意の画像に変更できるMyLogo機能などは今回も搭載。気になるのは、展示開始時に代理店からなされた「20日より前に販売すると本当に大問題になる」というアナウンスだ。こうして販売が始まったことで、なんらかの動きがある可能性も否定できない。「大問題って、いったい何なんですかね? ちょっと見てみたい気も」とは、ASUSTeK製i845Eマザーボードを18日の段階では販売していない、あるショップの店員氏のコメントだが…。



Chaintech製i845GマザーはレジスタードDDR SDRAM対応?

CT-9BJF
「CT-9BJF」

 Chainteh製のi845Gマザーボード「CT-9BJF」は、18日の段階で販売開始を確認できたi845E/GマザーボードでレジスタードDDR SDRAM対応をうたう唯一の製品だ。実際にはメモリスロットが他社製品より少ない2本しかないため、レジスタードタイプの恩恵はほとんど受けられないだろうが、はたしてChaintechが独自に対応したのか、i845Gで対応するのか、i845Eはどうなのかはわからない。気になるメモリサポートだが、PC2700への対応を臭わせる記述がマニュアルになく、こちらも現段階では不明だ。



レジスタードDDR SDRAM対応?
レジスタードDDR SDRAM対応をうたう記述

 拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1。オンボードでC-Media製のサウンドチップとRealtek製のネットワークコントローラを搭載している。

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