ASUSTeKの日本代理店としても知られるユニティコーポレーションから、スリム&スタイリッシュなA4ノート「AreA(エリア)シリーズ」が発売された。これもASUSTeK製だが、従来の台湾発ノートPCとは一線を画す、洗練されたデザイン&高機能さが光る。
外付け光メディアドライブ専用端子を装備
台湾メーカーのノートPCというとオールインワンタイプの分厚いもの、といった先入観があるかもしれないが、最近はデザイン面も洗練され、言われなければ国内メーカー製かと見紛うような製品も増えてきた。
写真1~4 「AreA S1 celeron 1G」の前背面、および左右側面。コネクタ類は背面と左側面に集中しており、前面にはオーディオ端子があるのみ。 |
この「AreA」も、一見するとメタリックシルバーとマットブラックの配色で、東芝の新製品かと思われるかもしれない(特にLibretto Lシリーズの配色に似た印象だ)。表面と辺縁部のシルバー部分にはマグネシウム合金を採用し、1.9kgと軽量ながら頑丈なボディになっている。
軽量化の要因のひとつには、光メディアドライブとFDDを外付け(オプション)にしたことも挙げられる。オプションの外付けドライブが変わっていて、IDE接続する専用端子につなぐケース「Ai BOX」(5800円)と、薄型の光メディアドライブ(表参照)を組み合わせて利用する。Ai BOXに内蔵する2.5インチHDDマウンタも用意されており、これを使えば将来のHDDの換装も楽に行える。また、これ以外にUSB接続のCD-ROMドライブ/FDDからブートが可能で、OSの再インストール時などに市販製品を利用できる。
ドライブ種別 | 価格 |
---|---|
24倍速CD-ROMドライブ | 7800円 |
8倍速DVD-ROMドライブ | 3万3000円 |
R8倍速/RW4倍速/CD20倍速CD-RWドライブ | 2万5800円 |
R8倍速/RW4倍速/CD20倍速/DVD8倍速コンボドライブ | 3万7800円 |
2nd HDD(2.5インチHDDマウンタ、HDDは別途購入) | 4200円 |
写真5 キーボードは、グレースモークのかかったトランスルーセントタイプ。スペースバーが3.5キー分(幅66mm)と広く、日本語変換などにも打ちやすい。 |
実用上気になるのがキーボードとバッテリ駆動時間だが、キーボードは19mmピッチでストロークも3mmと深く、ゴムバネ式ながらタイプ感は良好だ(写真5)。ただし、左下のFn、Ctrl、Windows、右下のAlt、アプリケーション、Ctrlの各キーが11.5mmと極端に小さいのでこれらのキーを多用する方には打ちにくく感じるだろう。リチウムイオンバッテリは11.1V、2900mAhで、公称バッテリ駆動時間は3.5時間。実際に編集部で「W.S.T.(Windows Stress Test)」の高負荷でのランダウンテストを行ったところ、連続駆動時間は約65分だった。5月号P.155で同様のテストを行ったB5ノート(DynaBook SS S5/LaVie J LJ700ともに79分)よりは短いものの、W.S.T.の高負荷テストは、HDD、メモリ、ビデオなど7項目を間断なく動かし続けるため、一般的な利用ならバッテリのみでも2時間程度は利用できるだろう。ACアダプタも小型軽量(105×45×28mm/230g)なので、本体と一緒に携行しても苦にはならない。
写真6 本体には、合皮製バッグが付属する。本体よりもだいぶ大きめで、雑誌や資料などと一緒に持ち歩ける。 |
価格はオープンプライスで、同社の直販サイト(http://www.wangchoices.com/)では16万8000円(Mobile PentiumIII-M-1GHz、HDD 30GBモデルは+2万円)で販売されている。さらに、CPU/メモリ/OSなどを好みに応じて変更できるB.T.O.メニューも用意されているので、筐体デザインや基本スペックが好みや用途に合うなら、こちらもチェックしてみてほしい。
写真7 背面の各種カバーを外したところ。HDDはバッテリを外した脇に差し込む形で固定されている。 |
AreA S1 celeron 1Gの主なスペック | |
製品名 | AreA S1 celeron 1G |
---|---|
CPU | Mobile Celeron-1.06GHz |
メモリ | 256MB |
液晶 | 13.3インチTFT |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 20GB |
光メディアドライブ | オプション(外付け) |
通信 | モデム&LAN |
サイズ | 296(W)×240(D)×17~26(H)mm |
重量 | 1.9kg |
OS | Windows XP Home Edition |
Officeアプリ | ―― |
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