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B's Menuet

B's Menuet

2002年06月19日 09時04分更新

文● 及川 晴生

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B's Menuet

ビー・エイチ・エー

6800円

BHAからリリースされた「B's Menuet」は、PCで音楽を楽しむためのさまざまな機能が1本に集約されている。各種圧縮フォーマットのエンコードや再生、オリジナルCDの作成といった基本的な機能から、波形編集ツールやラベルデザインソフトまで内容は豊富だ。

MP3PRO形式をはじめ
多様なフォーマットに対応

図1 MP3PROでエンコードを行う際の設定画面。ビットレートは固定と可変が選べ、固定の場合は24~96kbpsからビットレートを選択することになる。
 本製品の最も大きな特徴は、「MP3PRO」形式への対応だ(図1)。MP3PROは、いまだ勢いは衰えないMP3の上位互換規格として仏Thomson Multimediaが2001年6月に発表した新しい音楽フォーマットの1つ。MP3はWMAなどと比較すると、128kbps程度では互角でも、64kbpsなど低ビットレートに設定すると音質の低下が激しくなるという欠点があった。MP3PROではこれを改良し、64kbps程度でも高音質を実現している。
 実際にB's Menuetでエンコードした64kbpsのMP3とMP3PROを聴き比べてみると、ハッキリと音質の差を感じる(エンコードエンジンはFraunhofer IIS製)。64kbpsのMP3では、カーテン越しのスピーカから聞こえるようなこもった音になってしまうが、MP3PROならはるかにクリアに聞こえる。MP3のビットレートを2倍(128kbps)にした場合でも、96kbpsのMP3PROならまったく引けを取らない。CDクオリティで記録するなら、MP3PROではこの96kbpsがひとつの目安となる。ちなみに低ビットレートに強いWMAとMP3PROを64kbps同士で聴き比べると、わずかにMP3PROのほうが再現域が広い印象を受ける。



図2 「B's Menuet」のメインウィンドウで、イコライザーを表示させたところ。イコライザはいくつかのプリセットが用意されているほか、自分で登録することもできる。
 B's Menuetは、MP3/MP3PRO以外にもWMAやVQFなどのオーディオ形式にも対応、再生およびエンコードのほか、各フォーマット変換も行える(ただし、WMAからそのほかの形式への変換は不可)。もちろん音楽CDからの録音時には、CDDB2を利用して、アーティスト名やアルバム名、曲名といった情報を取得できる。難点はエンコードしたファイルがすべて1つのフォルダに保存されてしまい、アーティストごと、アルバムごとにフォルダを自動作成する機能がないことだ。エンコードと同時にプレイリストファイル(M3U、PLS形式)を作成することができるものの、エクスプローラを利用して後から聴きたいMP3ファイルを探す、といった場面では不便を感じる。



図3~5 スキンがユニークなのも特徴の1つ。標準で9種類が用意されている。

 プレーヤとしての機能を見てみると、イコライザの搭載やスキンでのインターフェイスの変更(図3~5)といった基本的なものに加え、「Winamp」の再生プラグイン(※1)に対応という特徴を持っている。Winampは最もメジャーなMP3プレーヤなだけに、さまざまなプラグインがインターネット上で公開されている。それらを活用できるのは大きな利点だ。
 また、CD-R/RWのライティングソフトで定評のある同社らしく、CD-RWドライブを利用した音楽CDの作成機能が充実している。CD TEXT形式での曲名の書き込みやトラック間の無音部分の時間の設定、さらにクロスフェードで間をあけずに曲が連続再生されるような設定も行える。MP3形式での書き込みやCDのバックアップ、通常のデータの書き込みも可能だ。

※1 Winampの再生プラグイン 曲に合わせて歌詞を表示する「tmsVU」、CD-ROMドライブの音楽CDをデジタル再生する「CD Reader」、ヘッドフォンで聞いてもスピーカでの再生のように広がりのある音場を再現する「Speakers Simulator」など、数多くのプラグインがオンラインで公開されている。

図6 「B's Wave Editor」でフランジャーの効果を設定しているところ。WAVEはもちろん、MP3などを読み込めるほか、ライン/マイク入力端子から取り込むこともできる。
 強力なサウンド編集ソフト「B's Wave Editor」がバンドルされているのも、B's Menuetの特徴だ。音量のピーク値を検出するピーク値検知やノイズリダクション、フェードイン/フェードアウトの適用、音程を変えずに再生時間を変更するタイムコレクションといった豊富な機能を持つ。またディレイやフランジャー、コーラス、リバーブといったエフェクト機能も搭載されている(図6)。さらに、もう1つの同梱ソフト「B's Cover Designer」ではCDレーベルなどの作成と編集、印刷が行える。最初から11種類のテンプレートが用意されており、それを加工すれば手間をかけずに見栄えのするレーベルが作成できる。

 MP3PROへの対応に充実したCD-Rライティング機能、そして強力なサウンド編集ソフトをバンドルと、トピックの多い製品に仕上がっている。MP3環境を一から構築したい向きにはお勧めのパッケージだ。


B's Menuetの主なスペック
製品名 B's Menuet
OS Windows 98/Me/NT 4.0+SP6以上/2000/XP
CPU Pentium-266MHz以上
HDD 25MB以上

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