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これだけ読めば大丈夫 ~ 新生HPが活動開始、日本は秋口に1つの会社に

2002年05月13日 04時36分更新

文● 編集部

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前回に引き続き米ヒューレット・パッカード社と米コンパックコンピュータ社の合併関連のニュースについてフォローする。前回は、7日(米国時間)に1つの会社としての活動を開始するまでの経緯をまとめたが、今回はその後明らかになった、製品統合ロードマップと日本での動きについてお伝えしていく。

米HPと米コンパックは予定通り米国時間の7日に“新生HP”としての活動を開始した。聞くところによると、旧米コンパックでは、テキサス州ヒューストンの本社ビルで丸々1日をかけて“Compaq”ロゴを“HP”ロゴに取り替えるという作業を行なったのだとか。ご存知のようにコンパックは、1998年に米ディジタル イクイップメント社(DEC)と米タンデムコンピューターズ社を買収しており、日本でもJR荻窪駅の近くにある旧DEC本社ビル(現コンパック荻窪事業所)で、“digital”ロゴから“Compaq”ロゴへの変更が行なわれたが、今度はコンパック自身がロゴを変更することになったわけだ。

さて、米国では7日付でウェブサイトも統合され、今後の製品ロードマップなどに関するリリース(日本語)も出された。このリリースでは、サーバー、ハイエンドサーバー、ストレージ、コンシューマー向けパソコン、プリンター、ソフトウェアなどの製品群ごとに、今後のロードマップやその理由が説明されている。かなり詳細に渡って記述されているが、基本的にはHPとコンパックの製品を比較検討して、優れているほうをブランドとして残していくという方針で、HPのブランドが残ったものもあれば、コンパックが残ったものもある。例えばIA32サーバーではコンパックの“ProLiant”ブランドが残り、64bit UNIXではHPの“HP-UX”が残る。ストレージ製品では、ハードウェア/システムはコンパックの“StorageWorks”が残り、その管理ソフトはHPの“OpenView”が残る、といった具合だ。

また、両社で競合しないものについては当面はそのまま継続しての開発・販売となるということで、“AlphaServer”も旧コンパックが開発表明していたAplhaプロセッサー(EV7、EV79)の開発とともに継続するという。このほか、ビジネスパソコンではコンパックの“EVO”が残るようだが、コンシューマー向けパソコンブランドではなんと“Pavillion”と“Presario”の両方を継続する(国によってはどちらか一方だけの販売になるとしている)という決定も下されている。

気になる日本での新体制だが、8日(日本時間)のリリースによると、「今後数ヵ月をかけて」作業を行なうとしており、秋口には日本も新HPに統合されることになる。新体制の詳細については明らかにしていないが、日本法人の代表取締役会長には、現日本HP社長の寺澤正雄氏が、代表取締役社長には現コンパックコンピュータ社長の高柳肇氏が就任するとしている。米国でもHPのカーリー・フィオリーナ社長兼CEOが会長兼CEOに就任、コンパックのマイケル・カペラス社長兼CEOが社長に就任しており、この関係がそのまま日本法人にも適用されたようだ。

両日本法人は同内容のリリースを出しただけで、合併に関する記者会見などは行なっていないが、10日に行なわれたHPのインクジェットプリンター発表会に出席した、寺澤社長は、「合併は取引先企業からは好評を持って迎えられている」「(日本で)HPとコンパックは今週までは競合していたが来週からは協業することになる」などと述べて、日本では米国のような反対勢力の無いことや、合併に先立って両社の協業を開始する姿勢を明らかにしている。合併に関する実作業については、9月の合併発表直後から、日本でも数十人の専任スタッフによって進めてきており、ほとんどの作業は終了しているのだという。今後は公正取引委員会など各官庁への書類提出などを経て、新会社の設立となるとしている。

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