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シーゲイト、エンタープライズ市場向けHDD“Cheetah”に2製品を発表

2002年05月07日 14時35分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米シーゲイト・テクノロジー社が7日に発表した日本向け報道資料によると、同社は米国時間6日にエンタープライズ市場向けのHDD“Cheetah(チーター)”シリーズに、毎分1万5000回転の『Cheetah 15K.3』と毎分1万回転の『Cheetah 10K.6』の2製品を発表した。現在サンプル出荷中で、8月に量産開始予定。

『Cheetah 15K.3』

同社のハイエンドモデルとなるCheetah 15K.3は従来の『Cheetah X15-36LP』の後継HDDで、毎分1万5000回転の3世代目の製品。容量は73/36/18GB(フォーマット済み容量)で、プラッターにAFC(AntiFerromagnetically-coupled:反強磁性結合)メディアを採用することで1平方インチ当たり36Gbit(X15-36LPは同19Gbit)の記録面密度となっている。プラッターと磁気ヘッドの数は、容量の多い順に4枚8個、2枚4個、1枚2個。平均シーク時間は3.6m秒、平均待ち時間は2.0m秒、内部データ転送速度は毎秒609~891Mbitで、X15-36LP(毎秒522~709Mbit)と比較して約25%向上したとしている。アイドル時の消費電力は12/10/9W、稼働音は3.5/3.2/3.1ベルとなっている。インターフェースはUltra320 SCSIまたは2Gbit FibreChannelを搭載する。

価格は73GBモデル『ST373453LC/LW/FC』が939ドル(約11万9400円)、36GBモデル『ST336753LC/LW/FC』が519ドル(約6万6000円)、18GBモデル『ST318453LC/LW/FC』が289ドル(約3万6800円)。

『Cheetah 10K.6』

Cheetah 10K.6は従来の『Cheetah 73LP』の後継HDDで、毎分1万回転の6世代目となる製品。容量は146/73/36GB(フォーマット済み容量)で、AFCメディアの採用により記録面密度は1平方インチ当たり35Gbit(73LPは同18Gbit)。プラッターと磁気ヘッドの数は、容量の多い順に4枚8個、2枚4個、1枚2個。平均シーク時間は4.7m秒、平均待ち時間は2.9m秒、内部データ転送速度は毎秒475~871Mbitで、73LPと比較して約25%向上したという。アイドル時の消費電力は10.8W、稼働音は3.4ベルとなっている。インターフェースはUltra320 SCSIまたは2Gbit FibreChannelを搭載する。シーゲイトによれば、毎分1万回転のHDDでUltra320 SCSIを搭載したのは、このCheetah 10K.6が初めてとしている。

価格は146GBモデル『ST3146807LC/LW/FC』が1259ドル(約16万円)、73GBモデル『ST373307LC/LW/FC』が699ドル(約8万8900円)、36GBモデル『ST336607LC/LW/FC』が389ドル(約4万9500円)。

なお、Cheetah 15K.3およびCheetah 10K.6は、それぞれ1万5000回転製品の3世代目、1万回転製品の6世代目を意味している。シーゲイトによれば、従来の『Cheetah X15』(1万5000回転)、『Cheetah』(1万回転)といったネーミングから“製品ファミリー名(Cheetah)”+“回転数(15K)”+“世代(.3)”という、統一された製品名にすることで、エンタープライズ向け製品全体の統一性を図るとしている。また、エンタープライズ向けHDDはCheetah 15KとCheetah 10Kの2系統に集約するとしており、毎分7200回転の製品はコンシューマー市場向けにシフトする見込み。

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