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ソニー、6色のカラーバリエーションの“サイバーショット”『DSC-P2』などを発表

2002年05月08日 15時46分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)ソニーは8日、デジタルカメラ“サイバーショット”の新製品として『DSC-P2』を発表した。併せて、直径8cmタイプのCD-R/CD-RWメディアを記録媒体として利用する“CD Mavica”の新製品として、『MVC-CD400』『MVC-CD250』の2モデルを発表した。両機種とも、発売は6月5日で、価格はオープン(編集部による予想販売価格は、『DSC-P2』が5万円前後、『MVC-CD400』が10万円前後、『MVC-250』が7万円前後)。

6色+1色のカラーバリエーションを用意した『DSC-P2』

『DSC-P2』は、200万画素CCDを搭載した、同社のコンパクトデジタルカメラ“コンパクトPシリーズ”のエントリーモデル。本体カラーに“パールブルー”“ライラックピンク”“シルバー”“ブラック”“コズミックブルー”“スパークルホワイト”の6色のバリエーションを用意している。

DSC-P2
『DSC-P2』。左上から“スパークルホワイト”“コズミックブルー”“ブラック”“パールブルー”“ライラックピンク”“シルバー”

さらに、ソニーマーケティング(株)が運営するECサイト“ソニースタイル”限定のオリジナルカラーモデルとして、沈胴レンズ部からシャッターボタン、電源ボタンなど、外観をすべて黒一色で統一した“ALL BLACK”モデルを用意している。

ソニースタイル限定モデル“ALL BLACK”
ソニースタイル限定モデル“ALL BLACK”
“ALL BLACK”裏面
“ALL BLACK”裏面。ボタン類も、すべて黒で統一されている

DSC-P2では、従来モデルの『DSC P-5』『同 P-9』よりもバッテリー性能が向上している。付属のインフォリチウムバッテリー(NP-FC10)を利用した場合、128MBメモリースティックを用いて、約110分間で約2200枚の撮影が可能(P-9は約90分間で約1800枚)。動画の最大記録時間は、TVに接続してフル画面で再生できる“MPEGムービーHQX”モード(320×240/160×112ドット)の場合、約5分40秒までの記録が可能。また“プレゼンテーションモード”(320×240ドット)では約22分40秒まで、“ビデオメールモード”(160×112ドット)では約90分までの記録が可能となっている(時間はいずれも128MBメモリースティック使用時のもの、動画の最大記録時間はP-9も同じ)。いずれのモードでも、動画の記録はメモリースティックの容量の限界まで行なえる。

スペックは以下の通り。2.7分の1インチで有効画素数200万画素(総画素数211万画素)の“SUPER HAD CCD”(※1)を採用し、2段沈胴式の光学3倍/プレシジョンデジタルズーム6倍レンズを搭載する。F値は2.8~5.6、焦点距離は6~18mm(35mmカメラ換算で39~117mm)。ホワイトバランスは、オート/太陽光/曇天/蛍光灯/電球の5モードから設定可能。A/Dコンバーターは、画像の白トビや黒つぶれの防止や、微妙なグラデーションを表現できる12bit DXP(Digital Extended Processor)を採用する。ISO感度はオートおよび100/200/400の3モードから設定可能。画像記録形式はJPEG。撮影可能な静止画の解像度は、1600×1200/1600×1072/1280×960/640×480ドットの4種類。本体には、12万3000画素の1.5インチ液晶ディスプレーを装備する。付属品として、16MBのメモリースティックのほか、USBケーブル、AVケーブル、(株)ピクセラの画像加工/動画編集ソフト『Image Mixer for Sony』などが付属する。本体サイズは幅114×奥行き51.5×高さ35.6mm、重さは177g。

※ SUPER HAD CCD :ソニーのCCDイメージセンサーであるHAD(Hole-Accumulation Diode)のセンサーセルに、入射光ロスを最小限にするよう最適化した超小型の“オンチップマイクロレンズ”を付加したもの。ソニーの登録商標。

主な撮影機能として、3測距点を自動選択し、中央に被写体がない場合は左右の測距点枠でAF(オートフォーカス)を行なう“マルチポイントAF”を搭載する。シャッターを1回深押しすると、連続した16枚の画像(320×240ドット)を記録できる“マルチ16連写”機能を備える。起動時間や撮影間隔を高速化する“イメージブースター”も搭載しており、起動時間は約3.7秒、撮影間隔は最短で約1.9秒となっている。

撮影モードとして、“風景”や“夜景”モードのほか、フラッシュとスローシャッターを併用して、夜間の撮影時でもメインの被写体と背景を一緒に撮影できるモード“夜景&人物モード”を用意している。また、暗所での撮影時にモニター用の液晶ディスプレーの輝度を自動的に調節し、視認性を高める機能“オートブライトモニタリング”も搭載している。測光方式は、画面を7×7に均等に分割して測光する“マルチパターン測光”方式を採用している。また、フラッシュ撮影時、撮影前にフラッシュを発光する“プリフラッシュ”によって、被写体からの光をレンズを通してCCDで受け調光を行なう“TTL調光システム”を搭載している。

このほか、輝度ノイズを低減する機能“クリアルミナンスNR(ノイズリダクション)”、色信号ノイズを低減する機能“クリアカラーNR”、長時間露光で生じるノイズを低減する“NRスローシャッター”を備えている。

オプションのソフトキャリングケース『LCS-PA』(3400円)も、ブルー、オレンジ、ピンク、ホワイトの4種類のカラーバリエーションを用意する。また『DSC-P9』でも利用可能な、水深40mまでの水中で撮影が可能になる、防水ケースのマリンパック『MPK-P9』(2万3000円)や、本体内蔵のフラッシュに連動して発光し、光量を増やしたり被写体の影を消したりできる、本体装着型のスレーブフラッシュ『HVL-NEW』(8000円)も用意している。

バッテリー性能が向上したCD Mavica、『MVC-CD400』『MVC-CD400』

『MVC-CD400/250』は、直径8cmタイプのCD-R/CD-RWメディアを記録媒体に採用したデジタルカメラ“CD Mavica(CD マビカ)シリーズ”の最新機種。400万画素CCDを搭載する上位モデル『MVC-CD400』と、200万画素CCDを搭載する下位モデル『同CD250』の2モデルを用意している。

従来のCD Mavicaでは、撮影に失敗した画像データもメディアに記録してしまい、データを消去してメディアの容量を確保することができなかった。今回のモデルでは、撮影後に画像を保存するか、そのまま消去するかを選択できる“書き込み確認機能”(静止画のみ)を備えた。これにより、CD-Rメディアの容量を効率的に利用できるという。

また、バッテリー性能が向上している。バッテリーには、同社のDVカメラ『DCR-P9』などに採用されているインフォリチウムバッテリー(NP-FM50)を採用し、CD400では連続110分、1800枚の撮影が可能で、CD250では連続120分、2400枚の撮影が可能。動画記録モード“MPEGムービーHQXモード”では、最大96分の連続記録が可能となっている。さらに起動時間/撮影間隔は、CD400は起動時間が4.8秒、撮影間隔が2.4秒で、CD250は起動時間が1.8秒、撮影間隔が1.7秒となっている。

『MVC-CD400』
『MVC-CD400』

CD400は、1.8分の1インチで有効画素数400万画素(総画素数410万画素)の“SUPER HAD CCD”を採用し、レンズは光学3倍ズームのカールツァイスレンズ“バリオゾナー”を搭載する。F値は2.0~2.5、焦点距離は7~25mm(35mmカメラ換算で34~102mm)。ホワイトバランスは、オート/太陽光/曇天/蛍光灯/電球/ワンプッシュ(光源に会わせてホワイトバランスを調節する機能)の6モードから設定可能。A/Dコンバーターは14bit DXPを採用する。ISO感度はオート/100/200/400の4モードから設定可能。画像記録形式はJPEGとTIFF。撮影可能な静止画の解像度は、2272×1704/2272×1520/1600×1200/1280×960/640×480ドットの5種類。デジタルズームは6倍。

本体の上部には、外部フラッシュなどを装着できるホットシューを備えているほか、12万3000画素の2.5インチ液晶ディスプレーを装備する。付属品として、8cmのCD-Rメディア×6とCD-RWメディア×1を1パッケージにした『1ギガパック』のほか、USBケーブル、AVケーブル、ピクセラの画像加工/動画編集ソフト『Image Mixer for Sony』などが付属する。本体サイズは幅138×奥行き103×高さ95mmで、重さは520g。

『MVC-CD250』
『MVC-CD250』

CD250は、1.8分の1インチで有効画素数200万画素(総画素数210万画素)の“SUPER HAD CCD”を採用し、光学3倍/デジタル6倍ズームレンズを搭載する。F値は3.8~3.9、焦点距離は6.4~19.2mm(35mmカメラ換算で41~123mm)。ホワイトバランスは、オート/太陽光/曇天/蛍光灯/電球の5モードから設定可能。A/Dコンバーターは12bit DXPを採用する。ISO感度は、オート/100/200/400の4モードから設定可能。画像記録形式はJPEGとTIFF。撮影可能な静止画の解像度は、1600×1200/1600×1072/1280×960/640×480ドットの4種類。本体にCD400と同じ2.5インチディスプレーを備える。付属品はCD400と同じ。本体サイズは幅138×奥行き101×高さ95mmで、重さは490g。

両機種とも、動画撮影機能を搭載しており、“MPEGムービーHQXモード”(320×240ドット)、“プレゼンテーションモード”(320×240ドット)、“ビデオメールモード”(160×120ドット)の3モードを備えている。このほか、“マルチポイントAF”や“マルチ16連写”、“オートブライトモニタリング”などの機能を搭載する。オート機能としては、“クリアルミナンスNR”“クリアカラーNR”“NRスローシャッター”を備えている。測光方式には“マルチパターン測光”方式を採用しているほか、“TTL調光システム”を搭載している。

このほか、CD400は、被写体にレーザー光を当ててAFを行なう“ホログラフィックAF”(レーザー光の到達距離は最大4.5m)や、±1.0EVの範囲内で露出値をずらして3枚の画像を連写できる“オートブラケット”機能などを搭載している。またCD250は、3コマの連続撮影が行なえる“3枚連写”機能を搭載している。

同社では、CD Mavica用に8cmCD-Rメディア5枚を1パッケージにした『5MCR-156A』(2200円)を販売をしているが、今回の発表に合わせて、8cmCD-Rメディア10枚を1パッケージにした『10MCR-156A』を発売する。価格は2500円。

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