23日にPC3000(DDR370) DDR SDRAMがCorsair(Corsair Microsystems)より登場してから1週間。同じCorsairから、今度はPC3200(DDR400) DDR SDRAM「XMS3200」(型番:CMX512-3200)が登場した。その名のとおり、今回も同社のハイスピードメモリシリーズ“XMS”(eXtended Memory Speed)の製品。PC3200での動作が、Corsairによって独自に保証されたメモリモジュールである。先週は256MBモジュールだったが、今週デビューしたのは512MB品だ。
“3200”の文字が躍るシール。ただし、国内外の情報サイトを見る限り、Pentium 4やAthlon XPをFSB 200MHzでオーバークロック動作させるのはなかなか難しいようだ |
PC3200での動作が保証されているのはCL=2.5時。CL=2で動作するPC3000 DDR SDRAMは、保証外ながらCL=2.5設定時にPC3200動作するとされていたのを考えると、PC3000モジュールのさらなる選別品と推測できそうだ。現在のところ、入手したアイティーシーにもCorsairによるニュースリリース以上の情報がないため詳細は不明だが、おそらくPC3000モジュール同様、Samsung製のチップを搭載するものと思われる。
先週の記事でもお伝えしたように、現在のところPC3200対応チップセットを搭載するマザーボードは市場にない。登場時期は早くても6月下旬以降と見込まれており、それまではオーバークロック動作専用となるだろう。Pentium 4対応マザーボードの一部、メモリクロックの非同期設定を持つ製品であれば、2chのPC800 RDRAMと同じ帯域を持つPC3200メモリが生きてくるかもしれないが…。なお、価格はコムサテライト3号店で5万9700円、WonderCityで5万9800円(このほかサトームセンパソコン館 PC isLandとTSUKUMO eX.にも出荷されたもよう)と、きわめて高価。PC2700 DDR SDRAMの3倍以上という、トンデモない価格であり、人を選ぶのは間違いないだろう。
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