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ライコス、独自課金スキームを導入し課金ビジネスに参入――第1弾は株とコミック

2002年04月24日 19時22分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ライコスジャパン(株)は24日、同社が運営するインターネット総合情報サービス“Lycos Japan”において独自の課金スキーム“Lycosポイント”を導入、課金ビジネスに本格参入すると発表した。

ライコス吉田社長
ライコスジャパン代表取締役社長の吉田和男氏。「ライコスもついに有料化と言われそうだが、ユーザーが求めないものを有料化しても意味がない。何でも有料にするのではなく、ユーザーが求めているサービスを順次提供していく」

Lycosポイントは、プリペイド方式の課金システムで、1円から課金が可能。ユーザーは1ポイント=1円で希望分のポイントを購入し、Lycos Japanで提供される有料コンテンツの決済に利用できる。ポイント自体は、クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、ウェブマネーで購入可能。

また同社は、同社加盟店で買い物をしたり資料請求をしたユーザーや、同社のキャンペーン/イベントに応募したユーザーなどにポイントを付与するとしており、付与されたポイントは購入したポイントと同様に、課金コンテンツ決済に利用できるという。

保有するポイント数は、専用ウェブページ“ポイント通帳”で確認できる。ユーザーIDとパスワードを入力すると、現在保有しているポイント数および過去の履歴を参照可能。さらに“ポイント交換所”において、さまざまな商品とポイントを交換できるという。

Lycosポイントを利用するには、Lycos Japanの会員制度“Lycosメンバーズ”への登録(無料)、およびLycosポイントへの登録(無料)が必要。

同社は、Lycosポイントを利用できる課金コンテンツの第1弾として、リアルタイム株価情報サービス“Lycosマネーモーション”、コミック配信サービス“Lycosコミック”、ホームページ容量拡張サービス“Tripod Plus”を30日より順次スタートする。

Lycosマネーモーション
リアルタイム株価情報サービス“Lycosマネーモーション”の画面

Lycosマネーモーションは、株価情報をリアルタイムで提供するサービス。(株)CSKの金融マーケット情報配信サービス“Market Viewer”をベースとしており、画面を表示しておくだけで情報が自動的に更新され、いつでも最新の株価を確認できるという。さらに、ポートフォリオ機能を搭載しており、チェックしたい銘柄を50種類まで登録可能。

画面の閲覧にはウェブブラウザー(Internet Explorer 4.0以上)を利用するため、専用ソフトをインストールする必要がない。また、2銘柄まで表示できる“ミニウィンドウ”を画面に常駐させることも可能。サービス開始日は5月1日。利用料金は5月末まで無料、6月より月額900円(900ポイント)。

Lycosコミックコミック配信サービス“Lycosコミック”のトップページ画面

Lycosコミックは、コミック作品をウェブブラウザー上で楽しめるサービス。(株)セラーテムテクノロジーの画像配信管理システムを採用しており、独自方式で暗号化したコミックデータを画面に表示する仕組みとなっている。専用ビューワーはActiveXコンポーネントなので、Internet Explorer 5.0以上が必要。

利用料金は1冊100円(100ポイント)。なお課金はレンタル方式で、料金を支払うと1冊当たり48時間の有効期限付きアクセス権が与えられ、48時間以内であればいつでも自由にコミックを閲覧できる。サービス開始日は4月30日。開始当初に提供される作品は、石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』(全28巻)。

Tripod Plusは、同社が提供する既存の無料ホームページサービス“Tripod Japan”において、ホームページ容量を標準の12MBから50MBに拡張できるサービス。サービス開始日は4月30日。利用料金は現在検討中とのことだが、数百円程度になる見込み。

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