(株)インターネットイニシアティブは23日、企業向けリモートアクセスサービス“IIJセキュアリモートアクセス”に、リモートユーザーVPN機能を追加すると発表した。これにより既存のファイアーウォールの設定を変更せずに、出張先の海外の現地ISPなどを利用して接続できるようになる。サービスは5月15日に提供を開始する。
“IIJセキュアリモートアクセス” |
“IIJセキュアリモートアクセス”は、ダイヤルアップ接続サービスと、独自のシステム“IDゲートウェイ”を利用して社外から社内サーバーにアクセスできるようにするサービス“IDゲートウェイサービス”を組み合わせたサービスで、1998年12月に提供を開始している。
今回、新機能として、L2TP/IPsec(3DES)やPPTP(RC4)を利用したVPNトンネルで暗号化し、PPP接続の設定だけでIIJ以外のISPから接続が可能になる“仮想ダイアルアップ機能”、24時間365日の自動監視やソフトウェアアップデートなどの“シェアードマネージメント”などを追加した。料金は、初期費用が20万5000円、基本料金が月額8万円(IDゲートウェイ、ダイアルアップアカウント50個を含む)。ダイヤルアップ通信料金はアカウントあたり2時間まで無料、以後1分ごとに5円。また、追加アカウントは1アカウントごとに200円。従来型接続と仮想ダイアルアップで、同じアカウントを利用でき、仮想ダイアルアップのみ利用時は、通信にかかる費用は発生しない。
なお、リモートユーザVPN機能の暗号化にはアールエスエーセキュリティ(株)の『RSA BSAFEコンポーネント』も利用しているという。