(株)東芝は22日、アプリケーションに合わせて機能を自由にカスタマイズできるマイクロプロセッサー“MeP”(Media embedded Processor)を開発したと発表した。
“MeP”は、用途に応じて、命令セットや混載メモリー容量などをカスタマイズして数百万通りに構成を可変できる“コンフィギュラブルプロセッサー”で、アプリケーションに特化した最適なSoCを作成できるのが特徴。コプロセッサー(co―processor)などの専用ハードを利用するためのエクステンション機能も搭載する。また、C言語からのハードとソフトの協調設計にも対応できるという。
同社では、MePを“SoC”(システム・オン・チップ)事業のコア技術の1つに位置付け、設計資産(IP)としても販売する。具体的には、同社のオリジナルマイコン“TXシリーズ”などと組み合わせ、携帯機器、ネットワーク家電などのセット機器メーカーにチップを販売する。併せて、チップのコア部分をほかのLSI設計会社や製造会社へ販売する予定。これにより、画像/音声/通信のマルチメディア関連システム機器分野でのデファクトスタンダード化を図り、事業の拡大を目指すとしている。