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すべて分かった GeForce4

すべて分かった GeForce4

2002年04月20日 00時30分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

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続々到着! GeForce4 MX搭載
最新ビデオカード

 GeForce4の記者発表会において、PixelView、MSI、Leadtekなどから搭載ビデオカードが同時発表された(残念ながら日本の雄、カノープスの製品発表はなかった)。いずれもビデオチップはGeForce4 MXで、本命であるGeForce4 Tiのほうは3月以降の登場になりそうだが、編集部では以下の4メーカーのGeForce4 MX 440搭載カードを借りられたので、パフォーマンスなどを実機でチェックしていこう。

SPARKLE COMPUTER「SPARKLE SP7100M4」/ビデオチップ GeForce4 MX 440(270MHz)/ビデオメモリ DDR SDRAM 64MB(SAMSUNG製5ns、400MHz相当)/カードサイズ 175×97mmMSI「GMX460-VT(MS-8863)」/ビデオチップ GeForce4 MX 460(300MHz)/ビデオメモリ DDR SDRAM 64MB(SAMSUNG製3.3ns、550MHz相当)/カードサイズ 175×97mm
Leadtek「WinFast A170 DDR T」/ビデオチップ GeForce4 MX 440(270MHz)/ビデオメモリ DDR SDRAM 64MB(SAMSUNG製4ns、400MHz相当)/カードサイズ 165×97mmAbit「Siluro GF4 MX」/ビデオチップ GeForce4 MX 440(270MHz)/ビデオメモリ DDR SDRAM 64MB(SAMSUNG製4ns、400MHz相当)/カードサイズ 165×87mm

テスト環境(自作PC)

  • CPU PentiumIII-800EBMHz
  • マザーボード AOPen AX3SP Pro-U
  • メモリ SDRAM 256MB
  • HDD 40GB(UltraATA/100)+20GB(UltraATA/66)
  • OS Windows XP Professional(英語版)
  • ドライバ 6.13.10.2720(GeForce4)、6.13.10.2311(DetonatorXP 23.11、GeForce3 Ti 500/2 MX 400)
  • ベンチマークテスト 3DMark 2001 SE、QuakeIII DEMO(DEMO001)

 ベンチマークテストに英語版のWindows XPを使用した理由は、GeForce4 MXカードに付属のドライバでは日本語版のXP上でベンチマークテスト(3DMark 2001および同 SE)が正常に動作しなかったためだ。そのため、日本語版XP上でのパフォーマンスとは異なる可能性もあるので、参考値として見てほしい。

3DMark 2001 SEの結果 1024×768ドット/フルカラー
 3DMark 2001 SEの結果(グラフ1)では、GeForce3 Ti 500に20%以上の差をつけられているように見えるが、実はGeForce4 MXではスキップされたテスト(ピクセルシェーダを利用するGame4など)が含まれているため、トータルスコアが伸びなかっただけで、個別の数値(Game1/2/3のフレームレート)はGeForce4 MX 440でもほぼ互角、460では上回る場合もある。ピクセルシェーダを使わない一般的なゲームであればGeForce3並みのパフォーマンスが期待できる。



図7 FSAAの効果は3DMark 2001 SEのサンプル画面でも実感できる。一番左のAccuview Shiftedモードはスーパーサンプリングで一番精細な4xモードに相当し、2x相当のQuincunxモードとは一目で違いが分かる。特にサングラスや肩の稜線に注目。
 新機能のAccuview Shiftedアンチエイリアスは、意外にスコアに大きく影響するようで、FSAAなしに比べて半分程度まで落ちてしまった。ただ、Game1/2/3のフレームレートでは10fps程度の下落にとどまり、従来のQuincunxモードよりも確実にアンチエイリアスの効果が視認できた(図7)。



Quake3 Demo(DEMO001)でのテスト結果 1600×1200ドット/フルカラー
 一方、OpenGL対応3Dゲームの代表であるQuakeIIIの結果(グラフ2)は、1024×768ドット/フルカラーモードではほとんど差が付かず(GeForce2 MXを除く)、より高解像度の1600×1200ドット/フルカラーで20~30%程度の差がついたものの、それでも60fpsを超える好結果を出した。

 GeForce4 MXカードに関して言えば、実売1万円台半ばでGeForce3並みの高速3D描画を得られる、極めてコストパフォーマンスの高い製品だと言える。GeForce2 MXやそれ以前のビデオカードを使い続けているなら、乗り換えを検討する価値は大いにある。



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