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ナナオ、グラフィックスデザイン向けの18.1インチ液晶ディスプレー『FlexScan L685EX』を発売

2002年04月19日 01時48分更新

文● 編集部

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(株)ナナオは19日、18.1インチのカラー液晶ディスプレーの新製品として、『FlexScan L685EX』を25日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は23万円前後。ベースとなったモデルの『FlexScan L685』は継続して販売する。

『FlexScan L685EX』
『FlexScan L685EX』。左がL685EX(セレーングレイ)、右がL685EX-BK(ブラック)

『FlexScan L685EX』は、2001年12月に発売した18.1インチ液晶ディスプレー『FlexScan L685』をベースに、新開発のASICを搭載し、ガンマ補正や色空間変換、6色独立調整、ユーザーの使用する環境に応じて画像モードを選択できる“FineContrast”などの新機能を搭載した本格的なグラフィックス用途向けの液晶ディスプレー。

ガンマ補正機能では、滑らかな階調表現(ガンマ特性)を得るために、パソコンからの8bit(256階調)のデータを、ディスプレー内部でいったん10bit(1021階調)に多階調変換し、再び理想的なガンマ値(8bit:256階調)に割り当てることで階調のずれを補正する。これにより自然な色表現や目的に応じた色表現が可能になるという。色空間変換機能は、CRTディスプレーやほかの液晶ディスプレーの色特性、あるいは色空間のデータ(sRGB 色座標など)をL685EXに入力することで、ほかのディスプレーの色再現特性をエミュレーションするもの。6色独立調整機能では、光の3原色(赤/緑/青)と、その加法色(黄/シアン/マゼンタ)の6色それぞれに対し、色相や彩度を独立して調整でき、画像内のある特定の色の色相だけを変えるといったことが行なえる。

FineContrast機能は、輝度/ガンマ/色温度などの画質を構成する要素を、表示する画面の内容に適した設定にするための機能。ディスプレーの用途別に、ワープロなどの文字画面向けの“Text”、静止画向けの“Picture”、DVD/TVなどの動画向けの“Movie”、ユーザーが設定できる“Custom”、色再現の国際規格(sRGB)の色空間を再現する“sRGB”、外部モード“External”、DVD/TVをオーバーレイ表示するウィンドウだけを高輝度表示にする“WindowsMovie”の7つのモードを選択できる。そのほかFineContrast機能の各モードを、マウスやキーボードで自動的に切り替える“Auto FineContrast機能”を搭載する。これは、利用するアプリケーションごとにあらかじめモードを関連付け、起動しただけで設定したモードに切り替える機能で、付属の常駐ソフト『ScreenManager Pro for USB』を利用する。

搭載する液晶パネルは、低色度変位タイプで、最大輝度が250cd/m2、視野角が上下左右とも170度、コントラスト比が400:1で、FlexScan L685と同等。画素ピッチは0.2805mm。推奨解像度は1280×1024ドットで、1677万色表示(10億6433万色中)。応答速度は40ms。入力は、アナログ/デジタルに対応した2つのDVI端子(DVI-I29ピン)を装備し、設定した信号のほうを優先的に表示するプライオリティー機能が利用できる。アナログ時の水平走査周波数は27~82kHz、垂直走査周波数は50~85Hz。デジタル時の水平走査周波数は27~64kHz、垂直走査周波数は60Hz。4ポートのUSB Hubを内蔵する。

本体サイズは幅399×奥行き203×高さ504mm。本体重量は8kg。電源はAC100~120V、200~240Vで、消費電力は56W(節電時5W以下)。ボディーカラーは、“セレーングレイ”(L685EX)と“ブラック”(L685EX-BK)の2色。製品には、DVI-I~ミニD-Sub15ピンとDVI-D~DVI-Dの2本のケーブルのほか、USBケーブル、各種ソフトが付属する。

オプションとして、サウンドユニット『i・Sound L2』(1万8000円)や、保護パネル『FW-03』(9000円)、クライアント管理ソフト『Screen Administrator』(10クライアントライセンス付きで2万5000円など)を用意する。

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