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品川にエンターテインメントホテルが誕生

2002年04月19日 01時45分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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東京/品川にあるホテル“品川プリンスホテル”の新たな施設として、“品川プリンスホテル エグゼクティブタワー”が25日正午に正式オープンする。このオープンに先立ち、18日に関係者向け視察会および点灯式が行なわれた。

エグゼクティブタワー関東在住のかたは、「新しい品川、はじまる。」というセリフと共に、THE CONVOYのお兄さんたちが歌い踊る謎のTVCMを見て“品プリの何がどうなるんだ?”と疑問に思われたのでは? その答えがこのエンターテインメントホテル“品川プリンスホテル エグゼクティブタワー”。写真は本日行なわれた点灯式で、エグゼクティブタワーに光が灯った瞬間

“品川プリンスホテル エグゼクティブタワー”は、ホテルとエンターテインメントの融合をテーマとした日本初の“エンターテインメントホテル”。エグゼクティブタワー内には、客室、レストラン/カフェ、宴会場、ブライダル施設といった通常のホテル機能のほかに、映画館、アイマックスシアター、ボウリング場、インターネットカフェなどが用意されている。

計672室ある客室はすべてダブルルームで、下り最大42Mbps/上り10Mbpsのインターネット回線を全室に装備する。TVの同軸ケーブルを使用して客室内モデムと利用者のパソコンを接続するとインターネットにアクセスできる仕組みとなっている。客室用モデムは672室のうち24室に常設されており、その他の客室についてはモデムを貸し出して対応するという。利用料は1日(チェックインからチェックアウトまで)当たり1500円。なお、このインターネット接続システムは(株)関電工が提供する。

客室の様子
エグゼクティブタワーは全客室が高速インターネット回線を装備。写真はBタイプで料金は2万3000円。常設TVはシャープのAQUOS

また、客室のうち170室にカラープリンター対応FAXが設置されている。同FAXは、FAX送受信のほかコピー、パソコンと接続してカラープリントが1台で行なえるもの。利用料は、FAX送信が1分350円、FAX受信が1分250円、コピーが1枚100円、カラープリントが1枚100円。

カラープリンターFAX
部屋に設置されるカラープリンター対応FAX
同軸ケーブル用コネクター
同軸ケーブル用コネクターを装備

5Fにある大宴会場“メインバンケットホール”は、最大100Mbpsの光ファイバーを導入しており、インターネットを利用して国内外とのTV会議などが可能。また、CSデジタル放送、BSデジタル放送の受信も行なえる。面積は2046m2(620坪)で、最大9つのスペースに分けて利用できるという。

メインバンケットホール
メインバンケットホール。広い……

エグゼクティブタワーの7Fには、24時間営業の“Yahoo! Cafe 品川プリンスホテル店”がある。最大8MbpsのADSLサービス“Yahoo! BB”に接続したパソコンが窓際席に27台設置されており、ワンドリンク(コーヒー500円など)をオーダーすれば利用できる。なお回線については光ファイバーを導入することも検討しているという。

また、同じく24時間営業のビジネスサービスセンターを併設しており、パソコンのほか、コピー、プリンター、FAX、スキャナー、シュレッダーなどを備えている。さらに、無線LANを完備した会議室“ビジネス会議室”も用意されている。ビジネス会議室の利用時間は9時~21時で、利用料は6時間5万円。

ヤフーカフェ
“Yahoo! Cafe 品川プリンスホテル店”。なお、自前のパソコンを持ち込んでの利用は不可

3Fには、“エンターテインメントホテル”を象徴する施設のひとつであるシネマコンプレックス“品川プリンスシネマ”がある。規模は全10館/1640席(96席×4館/190席×2館/219席×4館)で、うち4館は飛行機のファーストクラス並みのシート(横幅75cm/シート間隔140cm)を配置したプレミアム館となっている。10館のうち9館は最新の人気作品を、1館は品川プリンスシネマが独自で選んだ作品をそれぞれ上映する。オープン時の品川プリンスシネマオリジナル上映は、石原裕次郎氏の作品16作となっている。

料金は、プレミアム館が一般2500円、それ以外の通常の館が一般1800円。いずれの館も全席指定で完全入替制。また、上映作品と日時を指定してチケットを購入できる“先売券”システムを導入している。先売券は品川プリンスシネマのチケット売り場で販売するほか、品川プリンスホテルのホームページで席を予約することも可能。

品川プリンスシネマ
“品川プリンスシネマ”の入口。隣にはカフェ“カフェ ド シネマ”がある。そのほか、託児ルームや専用クロークも用意されている

6Fの“メルシャン品川アイマックスシアター”は、縦16m×横22mのフラットスクリーンで迫力ある映像が楽しめるアイマックスシアター。3D上映と2D上映が可能で、3D上映は専用メガネをかけて観賞する。席数は3D上映時で243席、2D上映時で273席(3D上映の場合、前列端の席は3D映像が楽しめないため使用しない)。オープン時の上映作品は、3D上映が『スペース・ステーション』、2D上映が『美女と野獣』。料金はいずれも一般1300円。そのほか、品川プリンスホテルを利用する修学旅行生を対象に、オリジナル作品『東京名所案内』(2D映像)を上映するという。

アイマックスシアター
“メルシャン品川アイマックスシアター”の入口
クラブex
3Fにある“クラブ ex”は、中央に昇降/回転可能なステージを配置したクラブ。クラブ自体が円形ホールとなっており、世界の銘酒やホテルの料理を味わいながらさまざまなステージを楽しめる

本日18時過ぎに行なわれたエグゼクティブタワーの点灯式に出席した(株)プリンスホテル会長の堤義明氏は、「無事開業できて喜んでいる。平日はビジネスマンをターゲットとするべくYahoo! Cafeなどを用意した。休日はさまざまな人たちに遊びに来てもらいたい。2003年秋には東海道新幹線『品川新駅』がオープンする。今後品川はどんどん発展するだろう」と語った。

また、プリンスホテル取締役で品川プリンスホテル支配人の渡辺幸弘氏は、「エグゼクティブタワーは、ホテルとエンターテインメントを融合させた新しい形態のホテル。“泊まる”“食べる”“集う”という従来のホテル要素に、新たに“遊ぶ”という要素をプラスした。品川を大人が安心して遊べるスポットにしたい」としている。

堤会長とTHE CONVOY
プリンスホテル会長の堤義明氏(左から3人目)と、エグゼクティブタワーのオープニングプレゼンターに起用されたエンターテインメント集団“THE CONVOY”の皆さん。THE CONVOYは、現在関東キー局で放映中のエグゼクティブタワーのCMにも出演している

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