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WinFast A250 ULTRA TD

WinFast A250 ULTRA TD

2002年04月18日 14時02分更新

文● 秋庭 蛮

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WinFast A250 ULTRA TD

リードテックジャパン

実売価格 6万円台前半

 GeForce4シリーズの大本命、「Ti 4600」を搭載した最新ビデオカードがついに発売された。編集部でもリードテックの「WinFast A250 ULTRA TD」を入手できたので、早速レビューをお届けしよう。

大げさ? にも思えそうな、巨大なヒートシンクとデュアルファンで、圧倒的な存在感を示す「WinFast A250 ULTRA TD」。

 GeForce4シリーズについては、こちらでも詳しく述べているが、簡単に特徴だけをまとめると

  • コア&メモリクロックの向上
  • メモリアクセスの高速化
  • 2つのRAMDACを内蔵
  • (Ti 4400/4600のみ)表現力の強化を図った「nfiniteFXIIエンジン」の搭載

――となる。

写真1 ヒートシンクは裏面までびっしり。手に持つとズシリとくる。重量は420g。カード長も217mmと、カノープスの「SPECTRA X21」より長いので、コンパクトデスクトップでは要注意。動作中は風きり音があるものの、カバーを閉めていればさほど気にならないだろう。
 WinFast A250 ULTRA TDは、これらの特徴を持つGeForce4 Ti 4600にビデオメモリとしてDDR SDRAM128MBを載せた上位モデルで、このほかに「Ti 4400」採用の「WinFast A250 TD」、「MX 440」採用の普及モデル「WinFast A170 DDR T」も発売されている。

 まずベンチマークテストの結果を見ると、Nvidiaのハイエンドチップの名に値する、いずれもトップの成績を収めていることが分かる。特に注目すべきはFSAA時のスコアの高さで、GeForce4から新たに採用された「Accuview Shifted」による4x相当のモードで、RADEON8500の2xモードとほぼ同等、というのは正直驚いた。



グラフ1 3Dmark2001SE 1024×768ドット/フルカラーグラフ2 Quake3 Demo(DEMO001) 1600×1200ドット/フルカラー
テスト環境 CPU:Celeron-1.3GHz/マザーボード:AOpen AX3SP Pro-U(i815EP B-step)/メモリ:384MB/OS:Windows XP Professional(英語版)/ドライバ:DetonatorXP 28.32

写真2 コネクタ部分。本カードのデュアルモニタ表示は、正直使える! これを導入すればPCIビデオカードともおさらばだ。
 また、本カードはD-sub15ピンとDVI-Iの2系統出力を持つが、DVI-I→D-sub15ピンのアダプタを介してデュアルモニタ環境をテストしたところ、プライマリ/セカンダリともに最高2048×1536ドット/6万色/75Hz、もしくは1920×1440ドット/フルカラー/75Hzの表示が可能となった(異なる解像度の組み合わせも可能)。Matrox Millennium G4x0/550の「DVD Max」のようにDVD-Videoやオーバーレイ再生画面のみセカンダリ(またはTV側)に出力するといった機能はサポートしていないものの、今までAGPとPCIの2枚のカードで行っていたデュアルモニタを、これ1枚で実現できるのは大きい。



図1 付属のユーティリティソフト「WinFox」。オーバークロックメニューでは、コアを400MHz、メモリを374MHz(748MHz相当)まで1MHz単位で設定できる。ただし、もちろんメーカーは未保証。
 ただ、カード自体の大きさと重さも驚きに値する。カード長は実測217mmで、ビデオチップとビデオメモリ(両面実装)をぐるりカバーするように表から裏まで分厚いヒートシンク&ツインファンが貼り付けられている。重さは実に420g。一般的なGeForce3カードが200gなので2倍以上だ。AGPスロットだけで固定するのはやや不安があるので、必ずベゼル部分をネジ止めしておこう。


WinFast A250 ULTRA TDの主なスペック
ビデオチップ GeForce4 Ti 4600(300MHz駆動)
ビデオメモリ DDR SDRAM128MB(324MHz駆動、648MHz相当)
TVエンコーダ CX25871
出力端子 D-sub15ピン/DVI-I(D-subへの変換アダプタはオプション)/S-VIDEO(コンポジットへの変換ケーブル付属)
ボードサイズ 111×217mm(実測値)

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