民間調査会社の(株)帝国データバンクの16日付けの発表によると、東証1部上場の第一家庭電器(株)は同日付けで、東京地裁に民事再生手続きの開始を申請した。負債は約339億円。
第一家電は、1958年10月創業の家庭用電気器具販売店で、1989年には直営店とFC店の合計で200店舗を超え、1991年2月期の年売上高は約907億4200万円に達していた。しかし、バブル崩壊後の価格破壊や消費税引き上げの影響、後発だったパソコン関連の販売が落ち込むなどして、2000年8月中間期には約59億円の債務超過に転落。2001年10月には(株)ドン・キホーテ資本/業務提携したが、業況は変わらず、自力再建を断念した。関係会社でローン業務の(株)第一クレジットと家電店舗の設計/建築の(株)イー・エヌ・シーも同日付けで民事再生手続き開始を申請したという。