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ポリコム、テレビ会議システム用サーバーソフト『PathNavigator』を発表

2002年04月04日 23時54分更新

文● 編集部 田口敏之

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ポリコム(株)は4日、ビジネスコミュニケーションソリューション“POLYCOM OFFICE”の新製品として、IPネットワークやISDNを利用してテレビ会議を行なうためのサーバーソフト『PathNavigator』を発表した。12日に出荷を開始する。価格は189万8000円(100ユーザーライセンス)から。併せて、PathNavigatorをサポートする、個人/SOHO向けテレビ会議システムのバージョンアップ版『ViaVideo 3.0』を発表し、4月12日に出荷を開始する。価格はオープン。

『PathNavigator(パスナビゲーター)』
『PathNavigator(パスナビゲーター)』

『PathNavigator(パスナビゲーター)』は、Windows NTまたはWindows 2000のサーバー上で動作する、テレビ会議システム用のサーバーソフト。トラフィック管理機能を備えるほか、H.323(※1)に準拠しており、H.323用のアプリケーションを管理するためのゲートキーパー機能によって、リアルタイムの双方向通信をサポートしている。

※1 H.323 ITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)が勧告した、ネットワーク上で音声・動画を使ったビデオ会議を行なう規格

主な機能として、コール先の番号に、プリフィックス番号や国番号を付けることなく、アドレス帳から名前を選択するだけでコールを行なえる“Polycom OneDial機能”を備える。これにより、多地点会議を迅速に開始できるという。また組織内の利用では、4桁の内線番号も設定できる。このほか、対費用効果の高いネットワークルートを自動的に選択する“最低コストルーティング機能”や、IPネットワークの帯域が十分にない場所へコールする際に、ISDNを自動的に選択する“オルタネートルーティング機能”、不在時や非応答時に、コールを自動的にオペレーターや携帯電話に転送する“コール転送機能”などを備えている。

また“ポリシーベース管理機能”では、LANやWANの環境で、接続性を確保するための帯域管理を行なえる。未登録システムを識別して、アクセスを拒否するセキュリティー機能も備えている。

PathNavigatorの動作環境は以下の通り。サーバーは、CPUがPentium II-500MHz以上、メモリーが256MB以上、HDDの空き容量が50MB以上、対応OSは、Windows NT 4.0(SP6以上)/2000 Server(SP1以上)/2000 Advanced Server(SP1以上)。このほか、IIS(Internet Information Server) 4.0 for NT4.0またはIIS 5.0 for Windows 2000、データベースとしてMicrosoft AccessまたはSQL 7.0が必要。クライアントは、対応OSがWindows 98/Me/2000で、Internet Explorer 5.0以上が必要となっている。

PathNavigatorとViaVideo 3.0を利用したテレビ会議
PathNavigatorとViaVideo 3.0を利用したテレビ会議

『ViaVideo 3.0』は、H.323に準拠したビデオ会議システムで、主に1対1のコミュニケーションを行なうための製品。DSPを内蔵するカメラとソフトウェアで構成され、ソフトウェアをインストールしたパソコンとカメラをUSBで接続して利用する。従来LAN上でのみ動作していたが、PathNavigatorをサポートしたことにより、ISDNを含むネットワーク上で利用できるようになった。また、新たにWindows XPに対応した。対応OSはWindows 98/Me/NT4.0/2000/XPとなっている。

同社は、PathNavigatorの2002年の出荷目標数を、2000ユーザーライセンスとしている。

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