日本電気(株)は2日、PDAなどの携帯情報端末向けに3.5インチ(対角8.9cm)の半透過型アモルファスシリコンTFTカラー液晶ディスプレーモジュール『NL2432HC22-20』を開発したと発表した。6月にサンプル出荷を開始する。サンプル価格は1万8000円。9月に量産出荷を開始する。
『NL2432HC22-20』 |
『NL2432HC22-20』は、横240×縦320画素(7万6800画素)で26万2144色(RGB各6bit)の表示が可能な液晶ディスプレーモジュール。“反射動作モード”では、独自の反射板設計と光学設計により、反射率を20%、コントラスト比を30:1に向上したほか、“透過動作モード”では、ハイエンド向けディスプレー用技術の採用により、透過率を4%、コントラスト比を100:1に向上させたのが特徴。ガンマ回路とCMOSの共通電極駆動回路を内蔵した低電力ドライバーICを採用し、パネルの駆動電力を25mWに抑えたという。パックライトはLEDが6個で、消費電力は300mW。表示部分のサイズは横53.64×縦71.52mm。モジュールの厚さは3.5mmで、重量は30g。