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ビッダーズ、オークション落札手数料を2.5%に値下げ――大手プロバイダー11社も応援

2002年04月01日 19時20分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ディー・エヌ・エーは1日、同社が運営するオークションサイト“ビッダーズ”において、オークション落札時にかかる成約手数料を、4月2日から現在の5%から2.5%に引き下げると発表した。今回の値下げは、ヤフー(株)が3月1日付けで発表した“Yahoo!オークション”における落札手数料(3%)導入を受けて実施されるもの。

握手を交わす出席者たち
左から、ニフティ(株)常務取締役サービス企画統括部長の土肥健一氏、NTTコミュニケーションズ(株)取締役コンシューマ&オフィス事業部長の黒木勇氏、(株)ディー・エヌ・エー代表取締役の南場智子氏、ソニー・コミュニケーションネットワーク(株)代表取締役兼執行役員社長の山本泉二氏、日本電気(株)NECソリューションズ執行役員の瀧澤三郎氏

現在Yahoo!オークションでは、月額参加費280円を参加者と出品者に課金しているが、4月15日から出品者に対し“出品システム利用料”(出品料)として1アイテムに付き10円を、さらに5月15日から“落札システム利用料”(落札手数料)として落札額の3%をそれぞれ徴収するとしている。

一方ビッダーズは、これまで参加料、出品料とも無料、ただし落札手数料として落札額の5%を請求していたが、4月2日から、落札手数料を2.5%に引き下げるという。参加料、出品料は従来通り無料。

オークション利用料金比較表
オークション利用料金比較表

また同社は、ビッダーズにおいて、出品物へのアクセス数を出品者が確認できるアクセスカウンター機能や、出品後の画像の追加、ネット銀行口座による出品者の身元確認、商品画像サイズの上限拡大といった機能を、今後順次実装するとしている。

今回の値下げ実施に伴い、NTTコミュニケーションズ(株)(OCN)、KDDI(株)(DION)、ソニーコミュニケーションネットワーク(株)(So-net)、東京通信ネットワーク(株)(東京電話インターネット)、(株)ドコモAOL(DoCoMo AOL)、ドリームネット(株)(DreamNet)、ニフティ(株)(@nifty)、日本テレコム(株)(ODN)、日本電気(株)(BIGLOBE)、松下電器産業(株)(Panadonic hi-ho)、(株)ライブドア(livedoor)の大手プロバイダー11社は、4月から一斉に会員向けオークションサービスとしてビッダーズの利用促進を展開する。チャリティーオークションなどの共同イベント開催といったプロモーション活動を行なうとしている。

また同社はエキサイト(株)の“Excite”や、ライコスジャパン(株)の“Lycos”など大手ポータルサイトとも提携し、オークションプラットフォームを提供している。同社が提供するプラットフォームは統一ルールで運営されているため、今回の発表に伴い各ポータルサイトのオークション成約手数料もビッダーズと同様に引き下げられる見込みだ。

本日行なわれた発表会で、ディー・エヌ・エー代表取締役の南場智子氏は、「Yahoo!オークションの値上げ発表に伴い、ユーザーのわれわれに対する期待の声が届き、今回それに応えた。サービス業として当たり前の行動だ。3月1日以降、ビッダーズの常時出品数は13万アイテムから16万アイテムになった。今回の値下げにより、6ヵ月以内に出品数100万アイテムを実現したい」と語った。

なお、2.5%にした理由は「3%という発表を聞き、2~3%の間で検討した結果、2.5%なら告知効果等を含めやっていける金額だと判断した」(南場氏)という。また、昨年Yahoo!オークションが参加料280円を導入したにも関わらず、依然として圧倒的なシェアを誇っていることに対しては、「今回はユーザーの負担感が大きい。昨年はわれわれも無料キャンペーン実施にとどまったが、今回はキャンペーンではなく値下げに踏み切った」(南場氏)としている。

落札者は損してるかも
各媒体が実施したオークション実験結果。同じアイテムをさまざまなオークションサイトで競売にかけたところ、ビッダーズが最も入札数が多く落札価格も高額となったという。「ビッダーズは賑わうオークション。入札数、価格とも最高レベルに達している」と南場氏。ということは、出品者にとっては高く売れるメリットがあるが、落札者にとっては他のサイトより割り高ということになるのでは?

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