パッケージに貼られたシール。Windows XPへの最適化をうたっている |
「Windows XP環境で最高の性能を発揮するよう調整しておりますので、他のOSでの動作保証は致しかねます」と、Windows XPのみの対応をうたう“nForce 415D”搭載マザーボード「K7N415 Pro」がMSIから登場した。パッケージ上には「Windows XPに最適化したMSIの自信作!」というポップも躍っている。ただし、実際にどのようなチューンが行われたのかは現在のところエム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパンにも情報がないため不明だ。nForceシリーズは現在のところWindows 98に対応したドライバのインストーラが用意されておらず、標準ではWindows Me/2000/XPのみの対応。しかも、Windows Meでは安定して動作しない場合があるだけに、“Windows XPのみの対応”へと踏み切った背景にはこのようなトラブルを避けようという動きがあるのかもしれない。
ボードのレイアウトは同社製nForce 420Dマザーボード「K7N420 Pro」と「まったく同じ」(エム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパン)。基本的にはNorth Bridgeにあたる“IGP”(Integrated Graphics Processor)がビデオコアを内蔵しない“SPP”(System Platform Processor)へ換装されただけと判断していいだろう。SPPとSouth BridgeにあたるMCP-Dが800MB/秒の広帯域で結ばれる点や、本来64bitアクセスであるDIMMスロット3本のうち2本に128bitでアクセスし、C2100 DDR SDRAM使用時に4.2GB/秒のメモリ帯域を確保する“TwinBankアーキテクチャ”にも変化はない。もちろん、AGP×1、PCI×5、CNR×1という拡張スロット構成もこれまでどおり。オーバークロック設定はエム・エス・アイ・コンピュータ・ジャパンによると「おそらくK7N420 Proと同じ」で、だとすれば100~157MHzの範囲を11通りに設定できることになる。
「K7N420 Pro」(右)との比較。そっくり | D-Sub15ピンが省かれているオンボードインターフェイス。ちなみに、シリアル端子ブラケットを同梱する | |
MCP-Dを利用してドルビーデジタルAC-3ストリームをデジタル出力するための同軸デジタル端子ブラケットは今回も同梱 | オンボードのほか、D-BracketとUSBブラケットに搭載するUSB端子により合計6ポート用意する点も変わらない |
実売価格は1万6700円~1万8800円。新しく作るPCでWindows XPの利用を決定していて、ボードのパフォーマンスにこだわるならば有力な選択肢となるだろう。
価格 | ショップ |
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\16,700 | コムサテライト3号店 |
\16,979 | TSUKUMO eX. |
\17,500 | 高速電脳 コムサテライト2号店 |
\18,800 | OVERTOP |