このページの本文へ

DigiOnAuthor for DVD

DigiOnAuthor for DVD

2002年05月13日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

DigiOnAuthor for DVD

イージーシステムズジャパン

1万9800円

「DigiOnAuthor for DVD」は、操作ボタンや背景、BGMなど、DVDメニューの構成要素のほとんどすべてを自由にカスタマイズできる、柔軟なメニュー作成機能が特徴のDVDオーサリングソフトだ。

強力なメニュー作成機能
自動処理により使い勝手もよし

 市販ソフトのDVDメニュー作成機能の不自由さに不満を覚えていたユーザーに、朗報となる製品が登場した。デジオンが開発し、イージーシステムズが発売した「DigiOnAuthor for DVD」は、メニューを強力にカスタマイズできるのが特徴だ。

図1 ムービーの読み込みを行うADD MOVIE画面。サムネイルをクリックすると手前に表示されているチャプタウインドウが表示され、任意のポイントにチャプタを挿入できる。
 DVDメニューのテンプレートは58種類用意されており、「ADD MOVIEモード」(図1)で読み込んでおいたムービーがテンプレートに自動的に割り当てられて簡単にメニューが作成できる。さらに、これをベースにして操作ボタンやサムネイル(これらはサイズ、配置、画像データを自由に変更可能)や背景(静止画、および動画も指定可能)をカスタマイズしたり、タイトル類のフォントを変更したり、BGMを割り当てるなどして、完全にオリジナルのDVDメニューを作成できる。なお、背景にはAVI、MPEG1/2の動画が利用できる。1時間ほど触っていれば操作のコツを把握でき、1ページに最大15個表示できるサムネイルをセンスよく配置して、図2のような市販DVD-Videoタイトルにも負けないDVDメニューが30分程度で作成可能になる。



図2 大きさの異なる各写真はすべてサムネイルボタンになっている。映画やアニメーションなど、カメラアングルに凝った映像ソースのサムネイルを使用すれば、かなり見栄えのよいメニューが作成できそうだ。
 本製品では、リンク作業を簡易化するために3つの自動化処理を用意している。 「自動作成」はあらかじめ用意されたテンプレートをトラック用とチャプタ用に1つずつ選択し、そこにムービーを順番にはめ込んでいくもので、ページ数調整や不要なボタンの削除なども自動的に行われる。
 カスタマイズしたメニューにリンクする場合には、ボタン数やページ数を自動調整する「最適化」と変更を加えない「流し込み」の2種類があり、用途に応じて使い分けられる。



図3 AUTOボタンを押すと表示される、自動流し込み機能のメニュー。3種類の流し込み方式を選択できる。これにより、ボタンリンクを作成する面倒もなく、スピーディーなメニュー作成が可能となっている。
 このほか、LigosとCustom Technology製の2種類のMPEG2エンコーダを搭載しており、好みに応じて選択できることや、Premiere 6.0のプラグインとしても使用でき、マーカーの設定をそのままチャプタとして読み込めるのみ注目だ(ただし、現時点ではPremiere LEに未対応)。

 本製品は、DVDオーサリング機能に注力した製品のため、ムービーの結合や分割、DVカムコーダからの動画キャプチャなどの入力・編集機能はない。とはいえ、標準価格1万9800円という普及価格のDVDオーサリングソフトで、DVDメニュー作成を自由自在に、かつ簡便な操作で行える製品はほかにはない。DVDコンテンツの「顔」にとことんこだわるなら、本製品を使ってみることをお勧めする。


DigiOnAuthor for DVDの主なスペック
製品名 DigiOnAuthor for DVD
入力ファイル形式 動画:AVI、MPEG1、MPEG2/静止画:BMP、GIF、JPG、PNG
出力ファイル形式 DVD-Video(Premiereプラグインとして使用時のみMPEG1/2も可能)
対応OS Windows 98 SE/Me/2000/XP
CPU Celeron-600MHz以上必要(PentiumIII-1GHz以上推奨)
メモリ 128MB以上必要(256MB以上推奨)
HDD インストール時500MB以上

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン