このページの本文へ

Endeavor NT-5000

Endeavor NT-5000

2002年05月09日 14時09分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Endeavor NT-5000

エプソンダイレクト

28万7000円

エプソンダイレクトから、新筐体を採用したA4オールインワンノート「Endeavor NT-5000」が登場した。Mobile Pentium 4-1.6/1.7GHz、Mobility RADEON7500、DDR SDRAMと、デスクトップPCに匹敵する強力なスペックを誇る。

ここで紹介している「Endeavor NT-5000」は、2002年4月24日よりMobile Pentium 4-M-1.4/1.8GHzもラインナップに加わっている。詳しくはこちらのニュース記事を参照していただきたい。

DVキャプチャ&編集ソフト
「DV Symphomovie」を搭載

 CPUやメモリ、HDDの搭載量、内蔵ドライブなど、好みに応じて仕様をカスタマイズできるB.T.O.メニューが充実したエプソンダイレクトから、Mobile Pentium 4ノートが登場した。従来同社のノートPCではXGA表示液晶のみのラインナップだったが、本モデルでは1400×1050ドット(SXGA+)や1600×1200ドット(UXGA)の15インチTFT液晶も選択可能となっている。

写真1 キーピッチは19mmで、ゴムバネ式ながら適度な弾力と深め(約3mm)のストロークがあり、タイプしやすい。ただし、Enterキーの右側にキーがあるのは残念。
 今回借用したのは、ミドルレンジの15インチSXGA+液晶モデルで、CPUにはMobile Pentium 4-1.7GHz、40GB HDD、DDR SDRAM256MB、CD-RW&DVD-ROMのスリムコンボドライブを内蔵し、OSはWindows XP Professionalをプリインストールする。コンボドライブのスペックは、R8倍速/RW8倍速/CD24倍速/DVD8倍速で、Mobile PentiumIIIモデル「NT-1400」(こちらも併売)のコンボドライブよりも高速化されている。

 メインメモリは従来のSDRAMより高速な、DDR SDRAMを採用、標準(最小構成)で128MB、最大1GBまで搭載できる(※1)。メモリソケットはSO-DIMMだが、従来モデルからの流用はできないので注意したい。

※1 NT-5000のメモリソケット:NT-5000のメモリソケットは背面に1カ所と、キーボード下に1カ所用意されている。このうち、キーボード側はメーカーが出荷時に搭載するため、ユーザーが後から追加増設できるのは背面の1スロットのみとなる。最大の1GBまで搭載するには512MB×2が必要。



写真2 本体両側面および背面。左側面の奥にレバータイプのボリューム(音声つまみ)があり、これを押し込むとミュートになる。IEEE1394×2は右側面、USB×2は背面に集中して配置している。

写真3 本体底面の各種カバーを外したところ。メモリソケットは底面とキーボード側に1つずつ用意されているが、ユーザーが後から追加できるのは底面側のみ。右側の白く透けてみる部分には名刺などを入れておく。
 新筐体のカラーリングは、ライトグレーとダークブルーの2トーンカラーのNT-1400からガラリと変わって、黒いキーボードとダークブルーのボディ、シルバーの上下スクロールボタン&インスタントキー(メーラ、Webブラウザなどを起動)、という渋めの配色になっている。サイズはNT-1400より一回り大きくなり、幅、奥行きともに1cmほど増えている。これは、Mobile PentiumIIIに比べて消費電力の多いMobile Pentium 4を、効率的に冷却するための機構が組み込まれたためで、実際底面を見ると2つの冷却ファンが装着されている。といっても風切り音が耳に付くことはなく、動作中も至って静かで、底面が触れないほど熱くなることもない。NT-5000に組み込まれた冷却装置なら、1.6/1.7GHzでは余裕を持って対応できそうだ。

 パワフルなCPU&ビデオチップのパワーを発揮するソフトとして、同社オリジナルの動画編集ソフト「DV Symphomovie 4.11」(SSE2対応)がプリインストールされている。DV SymphomovieはDVカムコーダからの取り込み(キャプチャ)、デッキコントロール、ビデオ編集、DV機器への出力などに対応した本格的な動画編集ソフトで、最新のVer.4.11ではDVD-Video形式(MPEG2)での出力(直接書き込みは不可)に対応しているほか、本機は右側面にIEEE1394端子(4ピン)を2つ備えており、2台のDVカムコーダやDVデッキのコントロール、キャプチャにも対応している(写真2)。また、DV Symphomovieで編集した結果をIEEE1394接続の外付け記録型DVDドライブなどに保存する際にも、いちいちケーブルを差し直す必要がなくて便利だ。

 Endeavor NTシリーズは、従来企業向けノートという印象が強かったが、DV Symphomovieによる動画編集など、個人ユーザーが購入後スグに楽しめる要素を盛り込み、イメージを一新しようとしているようだ。ライバルとしては、デルコンピュータの「Inspiron 8200」が挙げられるが、企業・SOHO向けのInspironシリーズに対して、NT-5000は個人ユーザーも含む幅広い層にアピールしている。ハイスペックA4ノートを探しているなら、ぜひ選択肢のひとつに加えてほしい。


Endeavor NT-5000の主なスペック
CPU Mobile Pentium 4-1.7GHz
メモリ 256MB
液晶 15インチTFT
解像度 1400×1050ドット/フルカラー
HDD 40GB
光メディアドライブ CD-RW&DVD(CD-R8倍速/CD-RW8倍速/CD24倍速/DVD8倍速)
通信 モデム/LAN
サイズ 326(W)×267(D)×42(H)mm
重量 約3.3kg
OS Windows XP Professional
Officeアプリ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン