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角川書店とNTT、インタラクティブに視聴できるウェブシネマの配信実験を開始

2002年03月25日 20時02分更新

文● 編集部

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(株)角川書店と日本電信電話(株)は25日、インタラクティブに視聴できるブロードバンド専用シネマ(ウェブシネマ)の配信実験“Vi!Click”を30日から約2ヵ月間実施すると発表した。東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)の協力により、東京・大阪のBフレッツユーザーまたはフレッツ・ADSLユーザーを対象に行ない、申し込みなどの詳細は共同実験告知のホームページに掲載する。

図1
インタラクティブシネマの動作イメージ

今回配信するウェブシネマは、角川書店が制作した、小池真理子原作の『命日』(リアルホラー、前編19分/後編21分)と五十嵐均原作の『セコい誘拐』(シニカルコメディー、32分)。これらにNTTサイバーソリューション研究所が開発したインタラクティブ利用技術を盛り込み、特定のシーンにおいて自動的に画面上に“マーク“を表示させる(ビジョンマーク)。それを視聴者がクリックすることで、登場人物の心理描写の画面や隠されている映像を見たり(ダイナビデオ)、画面内の小物や登場人物をつかんで動かしたり(サイバーコースター)できる。表示形式“本型ビューア”により、映像の進行状況と連動したおまけ的な映像・画像も表示できる(シンクブック)。今回はシンクブックに主人公の思い出の写真を掲載し、それをクリックすると写真に応じた回想シーンの映像が流れる。

図2
インタラクティブ技術

角川書店はコンテンツの制作、インタラクティブコンテンツの企画、プロモーションの企画・手配を担当する。インタラクティブ映像コンテンツの制作ノウハウを蓄積するとともに、シネマの中で使用される小物や、出演者の衣装、配信するシネマに関連したキャラクターグッズなどの情報を視聴者に提供・販売するなどシネマを使った新しいビジネスモデル構築のための検証を行なっていくという。NTT研究所は、インタラクティブコンテンツを制作するための技術群の提供、コンテンツ設計、配信、利用環境の構築を担当し、インタラクティブ技術の適用性評価、およびブロードバンド配信における配信センター制御管理機能の検証を行なう。

図3
Vi!Clickのシステム構成

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