マザーボードメーカーとして有名な日本ギガバイトだが、実のところビデオカードやベアボーンキット、そしてサーバやネットワーク機器メーカーでもある。同社から発売された初のブロードバンドルータ「GN-BR401」の実力を検証してみよう。
USBネットワークやVLANなど
多くの特徴を備える
日本ギガバイトが、低価格化と高性能化が著しいブロードバンドルータ市場に参入してきた。その初めての製品が「GN-BR401」である。
写真 フロントパネルにはLANとWANの各ポートの動作状態を表すインジケータを装備する。それぞれ点灯でリンクアップ、点滅でデータ転送中を示す。USBポート用のインジケータは装備していない。 |
GN-BR401は、テストパターン値では80Mbps程度のスループットを達成している。そのため、WAN側回線用にも10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートを1つ備えている。PPPoEやDHCPクライアント機能をサポートするほか、WAN側IPアドレスを固定して割り当てることも可能なので、フレッツ・ADSLやCATV、FTTHを利用したインターネットアクセスサービスに幅広く対応できる。
本体機能の設定はWebブラウザから行えるので、多くの低価格ブロードバンドルータ同様にOSに依存せず利用できる。導入時にはウィザードに従って、LAN側の端末にプライベートIPアドレスを割り振るためのDHCPサーバ機能、およびWAN側の接続回線設定を行うだけで使い始められるので、初心者でも迷うことはない。
図 Webブラウザを利用しての設定画面はメニュー項目が少なく非常に分かりやすいインターフェイスを持つ。LAN上のサーバの公開やネットワークゲーム用の設定なども一般的なものならリストから選ぶだけで簡単に行える。 |
そのほか、スイッチングハブのポートを指定してネットワークを分割できるVLAN機能やPPTPのパススルーによるVPNもサポートするなど、家庭だけでなくオフィスでも有効に活用できる充実した機能を備えている。
編集部でPCサーバとPCクライアントに接続し、WAN→LAN間のftpによるデータ転送速度を計測した結果は34.8Mbpsとなった。これは編集部でテストした製品の中では良好な値であり、Bフレッツのファミリータイプ(最大10Mbps)にも余裕で対応できるパフォーマンスを持っている。ちなみにUSB接続した端末でのスループットは3.7Mbpsに留まるが、一時的なインターネットアクセス用として考えれば十分な速度だろう。 価格はオープンプライスで実売価格は1万円台前半と思われる。同価格帯にはライバル製品がひしめき合い実力も均衡しているが、Ethernetポートを装備しないノートPCでもUSB接続で簡単にインターネットにアクセスでき、VLANにも対応するといった特徴を持つGN-BR401を選択肢に加えてみてはいかがだろう。
GN-BR401の主なスペック | |
製品名 | GN-BR401 |
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WAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX |
LAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX×4、USB1.1 |
サイズ | 161.2(W)×110.9(D)×30.5(H)mm |
重量 | 約215g |