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初のCNRサウンドカードがデビュー、なんとHerculesブランドから!

2002年03月23日 23時03分更新

文● 小磯

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CNR GameSurround 5.1

 突然、CNRスロット専用のサウンドカードがアキバに登場した。CNRカードが単品販売されるのは昨年5月に登場したIntel製のネットワークインターフェイスカードに続き2度目となる。「CNR GameSurround 5.1」(型番:SC-Riser 6)と名付けられた同製品はオンボードのAC'97コーデックによるアナログ2ch出力に、カード側で搭載する4(3.1)chを加えてアナログ6(5.1)chに拡張するカードで、サウンドカードと言うよりは“サウンド出力拡張カード”と言った趣だが、なんとGuillemotのHerculesブランド製。青い基板に刻まれた“Hercules”のロゴがひときわ目を引く製品だ。



Herculesロゴ
カード上に印刷される“Hercules”ロゴ
AC'97コーデック×2
インターフェイス

 CNR GameSorround 5.1の出力はリア×1、センタ/サブウーファ×1で、オンボードで搭載する2ch出力をフロント出力として用いることによりアナログ5.1ch環境を実現。カード上にはリアとセンタ/サブウーファ用として2chのAC'97コーデックを2つ搭載し、ICH/ICH2内蔵サウンド機能の5.1ch出力インターフェイスとして機能する仕組みとなっている。このため対応マザーボードはICH/ICH2を持つIntel製チップセット搭載製品に限られるが、ICH/ICH2を搭載製品であれば、ある程度の汎用品として利用できそう。昨年末にASUSTeK製“nForce 420D”マザーボードの同梱品として登場した、CNRの対抗馬としてAMDやVIAなどが提唱するACR(Advanced Communication Riser)サウンドカードとは似て非なる製品と言えそうだ。



バルク品

 価格はUSER'S SIDE本店で3480円。安価にアナログ5.1ch出力したいというのであれば、実売価格1000円台のサウンドカードでも可能だが、結果は同じでも、その過程で人と違ったことをしてみたいという人なら購入を検討してみる価値はありそうだ。なお、付属のドライバCD-ROMにURLが記載されているPCベンダ向けのウェブサイトによると、このCNRカードはPCベンダ向けにIntelが提供しているPentium 4搭載PCの評価キットに含まれているもよう。ひょっとすると海外ではかなりポピュラーな製品なのかもしれない。同サイトによれば、デジタル出力に対応したモデルもあるようだ。



ドライバCD-ROM
バルク品に付属のドライバCD-ROM。完全にOEM向けだ

 ちなみに、日本法人であるギルモではCNR GameSorround 5.1国内版を早ければ4月にも発売予定。おそらく当初はショップブランドPCなどへの組み込みが主になるだろうが、Intelと提携関係にあるという後ろ盾があるだけに、しばらくすると低価格PCの音声サラウンド出力環境はこのカードが席巻し、CNRが一気に注目を集める可能性はある。

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