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MP5125A

MP5125A

2002年03月22日 23時34分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・佐久間 康仁

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MP5125A

リコー

オープンプライス

記録型DVDドライブの中でも、特に記録速度や使い勝手に長けたDVD+RWドライブだが、より一層の普及のためにはメディアの低価格化が見込めるライトワンスメディアの登場が待たれていた。そして、2002年2月、ついにDVD+R規格が策定された。「MP5125A」はその対応1号機となる。

DVD+Rでメディアの低価格化と
読み出し互換性の向上を図る

 DVD+Rの登場により、一層の乱立状態となった記録型DVDメディアだが、MP5125Aで記録できるメディアとそれぞれの記録速度を、既存の記録型DVDメディアと比較すると表1のようになる。リコーをはじめとした、DVD+R/RW陣営は後発ながら記録速度の高速化と使い勝手のよさを前面にアピールしている。

表 各種記録型DVDの対応メディア一覧(×:メーカーが正式対応を表記していない △:読み出しのみ可能)
MP5125A(DVD+R/RW) MP5120A(DVD+RW) DVR-A03-J(DVD-RW) LF-D321JD(DVD-RAM/R)
DVD+RW 2.4倍速 2.4倍速 × ×
DVD+R 2.4倍速 × × ×
DVD-R × × 2倍速 等速
DVD-RW × × 等速 ×
DVD-RAM × × × 2倍速
DVD-ROM 8倍速 8倍速 4倍速 6倍速
CD-R 12倍速 12倍速 8倍速
CD-RW 10倍速 10倍速 4倍速
CD-ROM 32倍速 32倍速 24倍速 24倍速

 DVD+RWの使い勝手のよさをまとめると、

  1. パケットライト時に必要な初期化の時間を大幅に短縮し(約1分で終了)、すぐにデータを書き込み始められる「バックグラウンドフォーマット」の採用
  2. DVD-R/RWでは記録するデータが1GB未満の場合、総量1GBになるまでダミーデータを記録する必要があるが、DVD+RWでは不要

――という具合に、記録時に付加する前後処理を省略して待ち時間を短くしていることが大きい。

写真1 MP5125Aの本体背面。DVD+Rに対応した以外のスペックはMP5120Aと共通で、ATAPI接続(UltraATA対応)、バッファメモリは2MB。ドライブの奥行きは196.4mm。
 DVD+Rでもこれらの特徴はそのまま継承しているが、使い方はDVD+RWとは若干異なっている。DVD+RWではプレマスタリングによるライティング(アプリケーションで言うと「B's Recorder GOLD」など)でもパケットライト(同じく「B's CLiP」など)でもデータの追記が可能だったが、DVD+Rではパケットライトでのみ追記が可能となる。DVD+Rの仕様としては、CD-R/RWドライブと同様の使い勝手を実現するために「マルチセッションDVD」をサポートしているのだが、一般的なDVDドライブではこれを読み出せないため、付属のライティングソフト「B's Recorder GOLD 3.22」「Drag'n Drop CD 2.0」でもマルチセッション書き込み自体が行えない。なお、パケットライトで作成したDVD+R/RWメディアは、DVD-ROM互換として取り出せば(セッションを閉じる、ただしその後の追記はできなくなる)、ドライバなしに読み出しが可能だ。

 DVD+Rは、CD-Rと同様に有機色素の変化によってデータを記録するため、相変化方式のDVD+RWよりも反射率が高く、読み出し互換性が高まっているのも特徴だ。実際編集部にあるDVD-ROMドライブ(DV-5700A、NEC製)では、DVD+RWメディアは再生できなかったもののDVD+Rは読み出し可能だった。また、リコーの調査によると従来読み出し不可能だったプレイステーション2でも一部機種では制限があるものの(※1)、基本的に読み出しが可能になり、自作のDVD-Videoなどの再生環境として利用できるようになった。

※1 プレイステーション2での読み出し:型番が「SCPH-10000」「同-15000」といった初期に出荷されたプレイステーション2本体では、メディアに記録されたデータが1GB未満の場合再生できない(ダミーデータと合わせて1GB以上書き込む必要がある)。「同-18000」以降のモデルでは1GB未満であっても再生できる。



図1 MP5125Aに添付されるDVDオーサリングソフト「neoDVD standard」。IEEE1394端子に接続したDVカムコーダからのキャプチャ、およびHDD内のAVI、QuickTimeデータの読み込み、開始/終了点を指定するトリミング編集、チャプタメニューの作成が可能。HDDにイメージデータを保存せずに直接DVD+R/RWに書き込むことで、HDDの空き領域を節約することもできる。
 付属ソフトはDVD+RW(MP5120A/MP5122E)から一部変更され、DVDオーサリングソフトが「MyDVD 3」から「neoDVD standard v2.6」に、ビデオ編集ソフトも「MotionDV STUDIO 3 LE」から「Win Producer 2」に変わり、静止画の管理・編集を行う「DIGICLIP」が省略されている。なお、neoDVD standardは今夏の無償バージョンアップにより、ビデオの追加や削除、上書きなどが自在に行える「DVD+RW VR(ビデオレコーディング)規格」に対応する予定となっている。



図2 付属するビデオ編集ソフト「WinProducer」の画面。トランジションエフェクトが23種類、フィルタが3種類、タイトルも20種類以上と豊富に用意され、オンラインヘルプも丁寧なので、動画編集の基本を学べる。
 価格はドライブ、メディアともにオープンプライスで、予想実売価格はMP5125Aが5万円弱、メディアは1000円程度と見られる。DVD+RWメディアの価格が1200~1400円程度なので、オリジナルDVD-Videoなどを頻繁に作成したり、プレイステーション2で再生したいという方にはMP5125Aの登場はうれしいニュースだろう。一方、PCで大きなデータの保存ややり取りが主目的で、ほかのDVDドライブ/プレーヤでの再生互換性をあまり重視しない場合には、後継モデルの登場により実売価格4万円前後まで値下がりしたMP5120Aも狙い目だ。


MP5125Aの主なスペック
製品名 MP5125A
DVD+R/RW書き換え 2.4倍速(CLV)
DVD読み出し 8倍速
CD-R書き込み 最大12倍速(CLV)
CD-RW書き換え 10倍速(CLV)
CD-ROM読み出し 32倍速(CAV)
バッファメモリ 2MB
アクセスタイム 140ms(DVD)/120ms(CD)
インターフェイス ATAPI(UltraATA対応)
付属ソフト B's Recorder GOLD、B's CLiP、neoDVD standard v2.6、Win Producer 2、Drag'n Drop CD Ver.2、WinDVD 3.2、earjam Internet Music Player、ムービークリップ集

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