PentiumIII対応モデルがファンレス電源を搭載していたことから“完全ファンレスPC組み立て用”として一部のマニアから注目を集めるASUSTeK製ベアボーンPC「Terminator」シリーズ。その最新作で、2月末から予約受付も始まっていたPentium 4対応モデル「Terminator P4」がアキバに登場した。
全体的なイメージは先に展示されていたプロトタイプそのままで、ほとんど変わっていないと言っていいだろう。気になる電源はPentium 4対応の165Wタイプ“ATP-1655”で、ファンレスの独自形状。ファンレスのPentium 4搭載PCが現実味を帯びてくるが、一方で、CPUクーラーが付属し、またCPUソケットのすぐ近くには9cm角のケースファンが排気用に取り付けられている。この設計を見る限りファンレスPCの実現はかなり難しく、PentiumIIIモデルのようには行かないだろう。
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ATP-1655のスペックシール | | 付属のCPUクーラーと9cm角排気ファン | | 付属のCPUクーラー。取り外しが容易だ |
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ちょうつがい式にドライブ部が“開く”Terminatorシリーズの特徴は今回も踏襲 |
マザーボードはビデオ統合の“SiS650”チップセットを搭載する「P4SC」。オンボードではPS/2×2、USB×2、D-Sub15ピン×1、パラレル×1、RJ-45(Ethernet)×1とサウンド入出力が用意され、シリアルとゲームポートをサブボードで用意する独自形状を採用する製品だ。前面インターフェイスはUSB×2とライン出力×1、マイク入力×1。拡張スロットはPCI×2、DIMMスロット×2で、DIMMスロットはPC2100/PC1600 DDR SDRAMに対応している。ドライブベイは5インチ×2、3.5インチ×1、シャドウ×1。
インターフェイス一覧
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先日“ノート型”という変則タイプが登場した直後であるためインパクトこそ薄いものの、デスクトップ型でMicroATXより小さなPentium 4対応ベアボーンPCが登場したのはこれがはじめて。ファンレス無音PCの実現可能性ばかりがクローズアップされてきているが、小型のPentium 4対応ベアボーンPCとしての魅力は決して低くない。価格はTWOTOP 1号店と2号店で2万3800円、パソコン工房秋葉原店で2万4800円。コムサテライト3号店は少数入荷したものの、予約分で完売したという。
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