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ASUSTeK製KT333マザーが安価でデビューし価格競争に参加!

2002年03月20日 20時18分更新

文● 小磯

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パッケージ

 GigabyteやMSIなどに続き、ASUSTeKからも“Apollo KT333”チップセット搭載マザーボード「A7V333」がデビュー。注目は価格で、これまでASUSTeK製品は他社の同スペック品に対して5000円以上高い値段がつけられることが珍しくなかったのに対し、今回は2000~3000円程度の差に収まっているのが印象的だ。代理店のユーエーシーによると、ASUSTeKは今後、従来とは異なった価格戦略を選択するもよう。事実上、ASUSTeKがアキバの価格競争に参加することとなった。



A7V333

 ASUSTeKの大きな転換点となるA7V333はオンボードのVIA製コントローラによりUSB2.0を標準でサポート。また、CMedia製のサウンドチップも搭載しており、Promise製のUltra ATA/133対応IDE RAIDコントローラとTI製のIEEE1394コントローラを搭載するかどうかの違いがある2種類が同時に店頭へ並んでいる。拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5、DIMM×3。DIMMスロットすべてにPC2700 DDR SDRAMモジュールを差せるようになっており、これは「PC2700 DDR SDRAMを3本搭載できるようバグフィクスされた最新版のNorth Bridgeを搭載している」(ASUSTeK)からだという。具体的なリビジョンまでは現在のところ判明していないが、おそらく“A4”リビジョンと思われる。



オンボードコントローラ IEEE1394ブラケット
仲良く並んだコントローラ。左から標準搭載のCMedia“CMI8738/PCI-6ch-MX”と、上位モデルのみが搭載するVIA“VT6202”、TI“TSB43AB21”IEEE1394ブラケット。サウンドはオンボードの端子からのみ入出力可能で、オプションのブラケットは同梱しない
VT8233A DIMMs with more than 18 chips are...
South Bridge“VT8233A”周辺。右に見える白と黄土色のコネクタは、同社製品専用のカードリーダ向けに用意されているものメモリに関しては、マニュアルに“チップの枚数が合計18枚を超える場合はサポートしない”という気になる記述もある
FSBディップ設定表

 オーバークロックの機能に目を向けてみると、FSBはBIOSから100~227MHzの範囲を1MHz刻みで設定できるほか、ボード上のディップスイッチによって最高230MHzの設定も可能。VCoreは1.100~1.850Vの範囲を0.025V刻みで設定できる。このほか、CPUの焼き付き防止機能“COP”(CPU Overheating Protection)やPOSTコードの音声読み上げ機能“ASUS POST Reporter”など、ASUSTeK製マザーボード独自の機能はKT266Aマザーボード「A7V266-E」から引き続いて搭載。安価になっても機能面での妥協はなさそうだ。

 実売価格はIDE RAIDとIEEE1394搭載の上位モデルが2万1500円~2万2800円、非搭載の標準モデルが1万7800円~1万9800円。まだ他社と比べると若干高めの設定ではあるものの「通常どおりなら、いま店頭に並んでいる価格がおそらく卸値」と入荷担当者も漏らすように、ASUSTeK製品の初値としてはかなりお買い得。狙っていた人にはうれしいところだろう。今週末から来週にかけて複数ショップに入荷する見込み。


20日現在の価格情報
価格ショップ
“A7V333/PA/RAID/U2/1394”(USB2.0、サウンド、IDE RAID、IEEE1394オンボードモデル)
\21,500RockValley
\21,780コムサテライト2号店
若松通商エルプラザ
\22,800高速電脳
コムサテライト3号店
“A7V333/PA/WOR/U2”(USB2.0、サウンドオンボードモデル)
\17,800RockValley
\18,480コムサテライト2号店
\19,500コムサテライト3号店
\19,800高速電脳
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