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最初で最後?!ALi製Pentium 4用チップセット“ALADDiN-P4”搭載マザーがデビュー

2002年03月19日 20時54分更新

文● 小磯

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販売中

 初旬からアキバで展示の始まっていたALi(Acer Laboratories Inc.)初のPentium 4用チップセット“ALADDiN-P4”搭載のIwill製マザーボード「P4DA」。この販売が19日から一部ショップで始まっている。



P4DA

 ALADDiN-P4は、PC2700(DDR333) DDR SDRAMとUltra ATA/133に対応するPentium 4用チップセット。つまりP4DAは、PC2700対応のチップセットを搭載するPentium 4用初のマザーボードということになる。しかし、P4DAのメモリサポートはPC2100(DDR266)まで。これはアイウィルジャパンによると「FSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版のPentium 4が存在せず、動作検証を行えなかったため」とのこと。FSB 133MHz版Pentium 4が登場すればPC2700 DDR SDRAMを利用できそうだが、あくまで保証外となるので注意したい。なお、DIMMスロット本数は3本で、最大3GB。アンバッファードタイプのみに対応する。



M1671 B1
North Bridge“M1671”。展示品では“B0”だったリビジョンが“B1”へと上がっている

 チップセットの構成はNorth Bridge“M1671”とSouth Bridge“M1535D+”。接続はPCIとなっており、133MB/秒という帯域幅はIntelの“ハブアーキテクチャ”やVIAの“V-Link”のちょうど半分である。帯域幅と実転送速度はイコールではなく、帯域幅の低さが即座に低パフォーマンスに結びつくわけではないものの、劇的なハイパフォーマンスを期待できるチップセットでないことは確かだ。一方ですでにALiが“Hyper-Threading”をサポートする新チップセットの開発に着手しているのを考えると、どうやらALADDiN-P4は、かつて“ALADDiN V”の前に登場した“ALADDiN IV+”と同じ“繋ぎ”的意味合いが強そう。現在のところIwill以外から搭載マザーボードリリースの予定はなく、Iwillもバリエーションモデルの予定はないとしているだけに、P4DAは「唯一のALADDiN-P4搭載製品」としてかなり希少なマザーボードになるものと思われる。レアモノコレクターは要チェック。パッケージにはIwillとALiのロゴ入りスチール製名刺入れが同梱されているのも収集癖をくすぐりそう?!



M1535D+ PC2100/1600 名刺入れ
South Bridge“M1535D+”。展示品ではALiロゴだったが、製品版ではIwillのロゴ入りとなっているPC2100までのサポートをうたうインストールマニュアル同梱の名刺入れ。「P4DA」の文字も見える
ベーシックな作りで手ごろな価格。

 価格はT-ZONE.PC DIY SHOPで1万3980円、高速電脳で1万4800円、DOS/Vパラダイス本店で1万5800円と、なかなか安価。低価格なPentium 4用マザーボードを求めている場合にも選択肢となるだろう。なお拡張スロットはAGP×1、PCI×5。電源コネクタはATX20ピンのほか、ATX12Vが必須とされている。FSBは100~133MHzの範囲を1MHz刻みで設定できるようだ。



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