ドイツのハノーバーで開催中の“CeBIT 2002”で注目されているトピックスの1つに、独E-Plus Mobilfunk社が16日に開始したiモード関連の製品やサービスがある。E-Plus Mobilfunkは、オランダのKPN Mobile社の子会社で、ドイツ第3位の携帯電話キャリアー。エヌ・ティ・ティ・ドコモ(株)との提携によって、iモードサービスを提供するために必要な特許やノウハウ、関連技術、商標の使用許諾の提供を受けている。
日本電気(株)のブースでは、この欧州向けiモードに対応するGSM方式携帯電話『n21i』と、n21iと同スペックでiモードではなくWAPに対応したGSM携帯電話『DB7000』を展示していた。DB7000はWAP対応の携帯電話で、フランスおよびイタリアで、すでに販売を開始している。
『n21i』。WAP対応の『DB7000』では、ディスプレー右下に表示される“i-mode”の部分が“WAP”となる |
外装も同じ。DB7000は“n21i”とロゴが入っている部分に、“DB7000”のロゴが入る |
また、GSM/GRPS端末のモックアップ『NEC 515』の展示も行なっていた。515は、6万5536色表示が可能な2.2インチディスプレーを備え、IrDAポートのほかUSBポートを搭載するとしている。16和音の着信メロディー演奏機能も備えるという。
『NEC 515』の展示 |
また同社は、第3世代(3G)携帯電話のコンセプトモデルも多数出品していた。中でも注目を集めていたのが、電話機能を内蔵型PDA端末のコンセプトモデル。会場内に設置されたカメラからの映像をリアルタイムで表示していた。この端末は、スタイラスを用いてタッチパネルで操作を行なうが、スタイラスにも液晶ディスプレーを備えており、かかってきた電話番号などが表示可能になるという。またスタイラスは、各種メディアプレーヤーのリモコンとしての機能も備えるとしている。電話の通話には、ワイヤレスのヘッドセットを用いる。端末とスタイラス/ヘッドセット間の通信方式などは明らかにしなかった。
3G携帯電話のコンセプトモデル。ボディーは鏡面になっている |
ディスプレーを備えるスタイラスとワイヤレスヘッドセット。こちらは単なるモックアップ |
そして、3Gから先のコンセプトモデルも展示していた。
フレキシブルな液晶ディスプレーのコンセプトモデル。使わない時は、下のボックスにディスプレーを丸めて収納できるという。また、ディスプレーを少しだけ出して、ミュージックプレーヤーとして用いるという |
オペラグラス型のコンセプトモデル。使用者が端末をのぞき込むと、見ている風景に合わせて、3Dで周囲の情報を表示するという |
3G以降の携帯電話のコンセプトモデル |
3G以降の携帯電話のコンセプトモデル。カメラを内蔵している |
3G以降のメディアプレーヤーのコンセプトモデル。動画の視聴専用の端末となっている |