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日本IBM、日本語音声認識ソフト『ViaVoice with ATOK15』を発売

2002年03月18日 11時27分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本アイ・ビー・エム(株)は18日、音声認識ソフトの新製品『ViaVoice with ATOK15』を4月5日に発売すると発表した。

ViaVoice with ATOK15
日本語音声認識ソフト『ViaVoice with ATOK15』のパッケージ

『ViaVoice with ATOK15』は、日本IBMの音声認識ソフト『ViaVoice for Windows, V9 日本語版』の音声認識エンジンと、(株)ジャストシステムの日本語変換ソフト『ATOK15 for Windows』をパッケージ化したもの。

これまでジャストシステムが音声対応日本語変換ソフト『VoiceATOK14』(VoiceATOKとViaVoiceのパッケージ製品)を提供していたが、ATOK15よりATOK自体にVoiceATOK機能が組み込まれたことから、VoiceATOKとしての単体パッケージ化を取り止め、日本IBMがVoiceATOKの流れを引き継ぐ形で、今回新たに製品化したという。

従来のViaVoice製品は大容量(ViaVoice V9 ProUSBで約500MB)のため、起動するとパソコンの動作が全体的に重くなってしまっていたが、今回は音声認識エンジンのみを抽出したことで容量が計200MBと軽くなり、ATOK15と併用してもスムーズに動作するという。

また、ATOK15とViaVoice音声認識エンジンを一体化して利用するため、同製品をパソコンにインストールしても、スタートメニューにViaVoice専用メニューが追加されることはなく、ATOK15に搭載されている“VoiceATOK”機能を通してViaVoiceエンジンを操作する仕組みとなっている。なお、従来のViaVoiceに備わっている音声ワープロ機能“SpeakPad”や、Windowsの音声操作機能は搭載されていない。

『ViaVoice with ATOK15』の音声入力モードは、“音声候補モード”“音声タイプモード”“ダイレクトモード”の3種類が用意されている。音声候補モードは、ViaVoiceで音声認識した結果を、漢字かなまじり文章として未確定状態で出力するもので、文字の変換候補リストはViaVoice用とATOK用とを切り替えて利用できる。“ダイレクトモード”は、音声認識結果を漢字かなまじり文章として確定状態で出力するもの。

音声タイプモードは、音声認識した結果を一旦すべてひらがなにし、ATOKの日本語変換機能を利用して変換するもの。ViaVoiceの音声変換機能を通さずにATOKの日本語変換機能を使用できるため、ATOK15の特徴のひとつである関西弁変換機能“話し言葉関西モード”が有効に作用する。例えば“いっしょにいかへん”という文書を、音声候補モードで入力すすると“一緒にい火へん”などと表示されるが、音声タイプモードにし、さらにATOK側を話し言葉関西モードに設定すると“一緒に行かへん”と一発変換される。

音声入力とキーボード入力の切り替えはキーボードで行ない、ShiftキーまたはCtrlキーを押すと音声入力が可能、キーを離すキーボード入力に切り替わる。また、ATOK15に辞書登録すると、ViaVoice辞書へも同じ内容が自動的に登録される。

対応OSはWindows 98SE/Me/2000/XP。価格は1万5800円で、USBアダプター付きヘッドセットマイクが付属する。

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