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ユニスフィア、ATMスイッチングとIPルーティングを統合したエッジルーター“MRXシリーズ”を出荷開始

2002年03月15日 18時59分更新

文● 編集部 今井睦俊

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ユニスフィア・ネットワークス(株)と米ユニスフィア・ネットワークス社は15日、都内で記者発表会を開催し、日本国内でマルチサービス・エッジルーター“MRXシリーズ”の出荷を開始したと発表した。記者発表会には、ユニスフィア・ネットワークスの大須賀雅憲代表取締役、米ユニスフィア・ネットワークスのアジア太平洋地域技術担当のアンドリュー・カワード(Andrew Coward)副社長が出席した。

大須賀雅憲代表取締役ユニスフィア・ネットワークスの大須賀雅憲代表取締役
アンドリュー・カワード副社長
米ユニスフィア・ネットワークスのアジア太平洋地域技術担当のアンドリュー・カワード副社長

記者発表会の冒頭で、大須賀代表取締役が米ユニスフィア・ネットワークスの概要について説明を行なった。同社は、米国マサチューセッツ州のウェストフォードに本社を置く、通信機器のメーカー。独シーメンス社が米Redstone Communications社、米Castle Networks社、米Argon Networks社の3社を買収/統合して、1999年に設立した。全世界の通信事業者向けにエッジルーターを販売。2001年度の売上は1億8540万ドル(約240億円)であり、前年度比274パーセントの成長を達成したという。全世界のエッジルーター市場でのシェアは約10パーセントで、日本国内でも10社以上の通信事業者に納入実績を持つとしている。同氏は、同社がネットワークのエッジ部分のソリューションを提供する企業であり、「ワイヤースピードのパフォーマンスを維持しながら、複数のチャネルを1本のファイバーに統合するエッジ技術を持つ」と述べた。

『MRX-16000システム』
『MRX-16000システム』

続いて、カワード副社長が今回発表されたMRXシリーズについて、製品紹介を行なった。同製品は、MRXシリーズ(MultiProtocol Label Switching)、IPサービスの4つの機能を単一プラットフォームに統合したエッジルーター。回線容量は、40Gbpsから320Gbpsまでをサポートする。ルーティングプロトコルはIPに特化し、WANプロトコルはPPP/ATM/Packet over SONET(POS)に対応する。ラインモジュールとして、4ポートのGbit Ethernetインターフェース、32ポートのOC-3c/STM-1インターフェース、8ポートのOC-12c/STM-4インターフェース、2ポートのOC-48c/STM-16インターフェースを用意。シャーシ仕様の違いにより、16スロット装備の『MRX-16000システム』と、32スロット装備の『同32000システム』の2機種を用意する。同氏は、同製品がIPルーティング機能とATMスイッチング機能を統合して提供できるため、「高付加価値なサービスを追加したいISPにとって、最大限の投資効果を発揮する」と語った。

スライド
MRXシリーズを導入することで、Gbit Ethernetや光ネットワークに対応しながら、ATMスイッチングやIPルーティングなどの機能を提供可能

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