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アルカテル、セキュリティー機能とQoS機能を搭載したネットワークスイッチを発表

2002年03月11日 19時36分更新

文● 編集部 今井睦俊

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アルカテル・インターネットワーキング(株)は11日、都内で記者発表会を開催し、企業向けネットワークスイッチの新製品である『Alcatel OmniSwitch 7700』と『同7800』の販売を、5月に開始すると発表した。記者発表会には、同社の藤井克美代表取締役社長などが出席した。

アルカテル・インターネットワーキングの藤井克美代表取締役社長
アルカテル・インターネットワーキングの藤井克美代表取締役社長

両製品は、同社の親会社である仏アルカテル社が2月12日にパリで新製品発表したネットワークスイッチ。セキュリティー機能として、LDAPとRADIUS対応の“ユーザー認証V-LAN機能”を搭載。これにより、仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)を構築した場合に、ユーザーの移動/追加/変更などのネットワーク管理作業を簡単に行なえるという。また、IP電話や画像/音声伝送などのリアルタイム通信に対応し、帯域制御や輻輳制御などのQoS機能を搭載する。さらに、通信制御を行なう“トラフィック・プロセッシング機能”がすべてのラインカードに分散して配置されるため、スイッチングでは伝送遅延のない“フルワイヤースピード”を保証するとしている。

『Alcatel OmniSwitch 7700』
『Alcatel OmniSwitch 7700』

主な仕様として、同7700は、バックボーン帯域値が64Gbps、スループットが30Mbps、最大制御MACアドレス数が12万8000個。スロット数は、ネットワークインターフェース用が8個で、管理用が2個。本体サイズは幅441.96×奥行き374.65×高さ488.95mmで、本体重量は25~58kg。一方、同7800は、バックボーン帯域値が128Gbps、スループットが60Mbps、最大制御MACアドレス数が12万8000個。スロット数は、ネットワークインターフェース用が16個で、管理用が2個。本体サイズは幅441.96×奥行き374.65×高さ755.65mmで、本体重量は36.3~85.3kg。

『Alcatel OmniSwitch 7800』
『Alcatel OmniSwitch 7800』

記者発表会の挨拶で、藤井社長は、同時多発テロの影響による米国市場の落ち込みで、仏アルカテルが光伝送ネットワーク機器市場で、世界シェア第1位になったと紹介。同社の世界展開では、アジア太平洋地域を特に重視しており、売上高に占める同地域の割合は、現在の15パーセント程度から2002年度内に20パーセントを超えると予想。「中国市場に潜在するリスクをポートフォリオ分散する関係で、日本市場への対応がアルカテル内でトッププライオリティーになっている」と語った。

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