以前、“i845G”と思われるチップセットを搭載した謎のマザーボードが展示され話題を呼んだLite-On。その日本上陸第1弾となるマザーボードが登場した。型番は「NR-115」。MicroATXフォームファクタのPentium 4対応マザーボードだ。
チップセットはi845D。拡張スロットはAGP×1、PCI×3で、DDR SDRAM対応のDIMMスロットが2本。Intelのネットワークコントローラ「i82559」とAC'97サウンドコーデックがオンボード…と、ここまではごく普通のPentium 4マザーボードである。
だがよくよく見てみると、ATX20ピン電源コネクタのそばに、「CMOS」の文字が入った白いシルク印刷で囲われたボタンが付いている。詳細は不明だが、おそらくこのボタンがCMOSクリアジャンパの代わりになっているようだ。この形状のボタンを実装したマザーボードとしては、Abitの「TH7II」と「TH7II-RAID」があるが、そちらは電源ボタンとリセットボタンとしてであり、CMOSクリアボタンというのは珍しい。
マニュアルを見ると、このほかに普通のCMOSクリアジャンパが付いていることになっているのだが、実物を見るとその場所にはパターンだけでジャンパがない。意図せずに何かの拍子に触ってしまいベストの設定が全てパー、という危険があるのは少々危なっかしいが、いちいちジャンパを抜き差しする必要がなくボタン一発で初期状態に戻せるので便利といえば便利といえる。
マニュアルによるとJP1がCMOSクリアのはずなのだが、このとおりJP1は存在しない |
思えば、前述した“謎マザー”こと「NR120」にもこのボタンがあった。当時はテスト用サンプルであるがゆえの装備かとも思われたが、どうやらLite-On製マザーボード共通の便利機能ということなのかもしれない。
価格はぷらっとホームで1万8800円。
【関連記事】