GeForce4シリーズのフラグシップ“GeForce4 Ti4600”搭載ビデオカードの登場と同時に、ローエンドモデルとしてGeForce2 MXシリーズの置き換えを担う製品と目される“GeForce4 MX420”搭載カードも登場した。第1弾となったのはCreative製「3D Blaster 4 MX420」。先週登場したGeForce4 MX440カードに続き、同社製のGeForce4 MXカードとしては第2弾となる。
ショップ(写真はWonderCity)では、おおよそ先週登場したGeForce4 MX440カードと並べて販売中。箱はそっくりで、見分けるには“4”のロゴの下にある印字を確認する必要がある |
VRAMには5ns品を搭載していた |
GeForce4 MXシリーズの詳細についてはGeForce4 MX440カードデビュー時の記事に詳しいのでそちらを参照してほしいが、GeForce4 MX420カードはGeForce4シリーズで唯一、VRAMにDDR SDRAMではなくSDRAMを採用しているのが大きな特徴だ。コアクロックはGeForce4 MX440の270MHzに対して250MHzと大差ない一方で、メモリクロックはGeForce MX440の200MHz(DDR 400MHz)に対してGeForce MX420では166MHzと劇的な差が付けられており、最終的な描画能力に影響するメモリ帯域幅は2.7GB/秒と、GeForce4 MX440の6.4GB/秒の半分以下。あるメーカーはGeForce4 MX420の性能をGeForce2 MX400程度と見ていたが、GeForce4 MX440とGeForce4 MX420の性能差はちょうどGeForce2 GTSとGeForce2 MXと同じくらいと考えるのが妥当だろう。GeForce4 MX420は、性能的にもGeForce2 MX200~GeForce2 MX400のセグメントを置き換えるため製品と思われる。
そこで3D Blaster 4 MX420を見てみると、気づくのはLow Profileに対応しそうな細長い基板デザインだ。これはNvidiaのリファレンスデザインどおりであり、おそらくブックサイズPCなどで採用例が増えているLow Profile版GeForce2 MX400/200カード対策だろう。ただし3D Blaster 4 MX420はLow Profile用の変換ブラケットを同梱しておらず、これはやや残念。
価格は1万3800円前後。初物価格ということで割高感は否めないが、今後1万円程度で落ち着いてくると、ラインナップの多様化による混乱甚だしいローエンドをすっきりできる可能性は十分に持っていると言えるだろう。
価格 | ショップ |
---|---|
\13,400 | OVERTOP |
\13,799 | カクタソフマップ ソフマップ1号店 Chicago |
\13,800 | クレバリー1号店 クレバリー2号店 高速電脳 T-ZONE.PC DIY SHOP WonderCity |
\14,750 | DOS/Vパラダイス秋葉原2号店 |