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ついに登場!ATI完全オリジナルFireGLカード「FireGL 8800」

2002年03月06日 23時48分更新

文● Jo_Kubota

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 ATI TechnologiesのOpenGLアクセラレータといえば、SONICblue(元Diamond MultiMedia)から引き継いだ“FireGL”シリーズ。これまで登場しているのはDiamond MultiMediaがリリースした「FireGL1」を元祖とするシリーズで、ATI Technologiesブランドになってからもそれは変わっていなかったが、今回、ついにATI Technologies完全オリジナルのOpenGLアクセラレータが登場した。製品名は「FireGL 8800」。同社ではFireGLシリーズを“Workstation Solutions”と位置づけており、FireGL 8800はそのフラグシップモデルとなる。



FireGL 8800

 基板のレイアウトを見ると分かるのだが、細部のデザインは異なるものの全体的な印象はRADEONシリーズとてもに似たものになっている。それを象徴するかのように、サポートされるテクノロジもRADEON 8500と共通している点が多い。メモリ帯域を広げる“HYPER Z II”や、アンチエイリアス機能“SMOOTHVISION”などはRADEON 8500と共通だ。このあたりはNvidiaのGeForce3とQuadro2の関係に似ている。



Infenion製メモリ

 VRAM搭載容量は128MBで、DDR SDRAMのパッケージは最近採用例がいくつか登場しているBGAタイプになっている。Infineon製のメモリがビデオカードに用いられているのは珍しい。BGAパッケージを採用するのは先日登場したリテール版のVRAM 128MB版のRADEON 8500リテールパッケージと同じだ。だが海外ニュースサイトの情報によると、コアクロックは275MHzでRADEON 8500と同じながら、メモリクロックは300MHz(DDR 600MHz)に引き上げられているようだ。それを裏付けるかのように、メモリチップには3.3ns品であることを示す刻印がある。なおインターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-Iで、RAODEN 8500が装備するビデオ出力は省略されている。最大解像度は2048x1536(QXGA)まで対応。またデュアルスクリーン時は最大で1600x1200の解像度を設定することができるようになっている。



カード裏面

 RADEON 8500と大きく異なるのはOSのサポートで、FireGL 8800ではコンシューマ向けWindowsのサポートが行われない一方で、Windows XP 64bit版やLinuxへ対応している。従来製品の最新作になる「FireGL4」とどちらが速いのかはなんとも言えないところだが、OpenGL1.3への対応、DirectX8,1に対応、64bitOS環境にも対応と幅広くサポートされている点はOpenGLアクセラレータをとして魅力的だ。ただし、価格はTSUKUMO eX.で11万5698円とかなり高額。



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