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SoltekからKT333マザー第2弾、“焼き鳥”防止機能装備

2002年03月06日 21時49分更新

文● 小磯

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 Gigabyte製品に続き、Soltekから第2弾となる“Apollo KT333”チップセット搭載マザーボードが登場した。製品名は「SL-75DRV5」。一部ショップで販売が始まっている。

PC2600

 SL-75DRV5は、PC2700(DDR333) DDR SDRAMをサポートするマザーボード。Gigabyte製「GA-7VRXP」が2本までのサポートとなっていたために同製品のメモリサポートが気になるところだが、マニュアルにはDIMMスロット3本で最大3GB搭載可能とあるだけ。それどころかPC2700について“PC2600”と誤記があるほどで、この点に関してはなんともアバウトである。このため、PC2700 DDR SDRAMの搭載可能枚数について現段階では不明と言わざるを得ない。



ABS II

 注目は同製品ではじめて搭載された“焼き鳥”防止機能“ABS II”(Anti-Burn Shield II)。ジャンパでオン/オフを切り替えられるABS IIはCPUの温度を監視し、85℃を超えた場合にシステムをシャットダウンするもの。95℃を超えた場合にシステムを停止させる機能だとして話題になり、最近はパッケージ上でも大きくうたわれるようになったASUSTeK独自のCPU焼き付き防止機能“COP”と同じようなものだと判断していい。ここに来て立て続けに2社が同じようなCPU焼き付き防止機能を採用したのは、それだけAthlonファミリの人気が高まり、自作初心者がAthlonを“焼き鳥”にしてしまうケースが増えたからだろう。それだけに今後、ABS IIやCOPといったCPU焼き付け防止機能が初心者を中心に人気を集める可能性はある。



SL-75DRV5

 South BridgeはUltra ATA/133に対応する“VT8233A”。拡張スロットはAGP×1、PCI×5、CNR×1となっており、AC'97サウンドコーデック以外のオンボードコントローラを搭載しないすっきりとしたデザインになっている。FSBとVCoreはBIOSから設定可能(詳細不明)で、AGP供給電圧は1.5/1.6/1.7V、DIMMスロット供給電圧は2.5/2.6/2.7Vをそれぞれジャンパで設定できる。価格はコムサテライト3号店で1万4500円と、Soltek製品らしくなかなか安価。



ナゾがナゾを呼ぶKT333
KT333Aはキャンセル? それとも…

 さてこのKT333については、ここに来て情報が錯綜している。5日の記事でお伝えしたようにKT333AはKT400の前倒しによってキャンセルされたという情報がある一方で、あるマザーボードベンダ関係者によると、KT333に“電流がリークする”という問題があり、その対策を行った“バグ修正版”としてKT333Aがリリースされる(された)というのだ。どちらも有力な筋からの情報であるため、どうやらマザーボードベンダ側にも混乱があるもよう。実際に現行のKT333が問題を抱えているのかも含め、詳細の判明にはもう少し時間がかかりそうだ。

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