日本ヒューレット・パッカード(株)は28日、企業内のITサービスを提供する“hpアドバンスドAIPサービス”を発表した。日本電気(株)と業務提携し、同サービスのサービス基盤に、NECが提供するiDCを利用した“Eソーシング”サービス“ユア・インターネットサービス”のサービス基盤を採用した。両社は3月中旬から共同マーケティング活動を行ない、4月に日本HPが販売を開始する。
AIP(Application Infrastructure Provider)は、ITサービスの提供形態の1つで、高可用性のインフラストラクチャ上で幅広いITサービスを実現し、それをユーティリティーモデルで提供するというもの。汎用ASPと異なり、多様化する企業ニーズに対応したITサービスを包括的に提供できるという。
“hpアドバンスドAIPサービス”は、ビジネスモデリングなどのコンサルティングと標準メニュー“コアソリューション”をパッケージ化した“ITサービス・メニュー”と、顧客が独自のITサービスを構築する場合のハードウェアなどの投資リスクを回避する“ITパイロット・サービス”から構成される。コアソリューションの提供では、NECのユア・インターネットサービスのサービス基盤を採用し、これを基本にHP製品を組み込んだカスタマイズを行ない、顧客の要望に沿ったITサービスを実現する。
ITサービス・メニューとして、Webメール環境/企業ポータル/Eビリング/Webサービス基盤/高信頼Web環境/CRM環境/プロキュアメント環境の構築・運用サービスを順次提供する。さらにNECと共同開発しサービスを追加するという。
ITパイロット・サービスは、顧客が独自のITサービスを構築するときに必要なハードウェア類をユーティリティーモデルとして提供する。サービス開始後にシステムを購入し、自社所有に切り替えることもできる。
ユア・インターネットサービスは、2001年9月にNECが発表した、企業のEビジネスをiDC上で効率よくアウトソースするEソーシングサービス。