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キヤノン、有効630万画素のCMOSセンサー搭載一眼レフデジカメ『キヤノン EOS D60』を発売

2002年02月25日 15時58分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は25日、有効630万画素のCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ『キヤノン EOS D60』を発売すると発表した。ボディーにバッテリーパックや電源アダプター、ドライバーソフトなどを同梱した『キヤノン EOS D60 Kit』を3月下旬に発売する。価格は35万8000円。『キヤノン EOS D60』ボディーのみは5月以降の発売となり、価格は33万円。

『キヤノン EOS D60』『キヤノン EOS D60』(キヤノンレンズ EF24-85mm F3.5-4.5 USMを装着)

『キヤノン EOS D60』は、2000年5月に発表した有効311万画素のCMOSセンサー搭載一眼レフデジタルカメラ『キヤノン EOS D30』の後継機種で、外観などのデザインはほとんど変わらないが、D30ユーザーからのフィードバックを反映して、基本性能を向上させたという。自社開発のCMOSセンサーのサイズも22.7×15.1mm(APS-Cサイズ相当)でD30と同じだが、有効画素数は約630万画素と約2倍になった。レンズマウントは“キヤノンEFマウント”を採用し、全レンズを利用でき、D30同様、画角は35mmフィルムの場合の1.6倍で、超広角ズーム『EF24-85mm F3.5-4.5 USM』(5万8000円)なら38.5~136mm相当となる。感度はISO 100~1000相当の設定が可能。色再現性、高S/N化のために、原色タイプのカラーフィルターと独自開発のデジタル信号処理IC『映像エンジン』を搭載したという。また、CMOSセンサーの長時間露光時のノイズを低減したことにより、D30で搭載していたノイズリダクション機能が不要になったとしている。

D30ではパソコンと接続してドライバーソフトにより設定していた“映像パラメーター”をカメラ上で設定/登録することができるようになった。パラメーターは、従来のコントラスト、シャープネス、色の濃さの3種類のほか、新たに人の肌色の発色を調整できる“色あい”を追加した。画像の記録は、RAW形式とJPEG形式に対応し(12bit)、RAW画像内にJPEG画像(Middle/Fine)を同時に記録する機能を搭載する(この場合のJPEG画像の抽出は専用ドライバーで行なう)。記録画素数/圧縮率は、3072×2048ドット(Large/Fine、Large/Normal、RAW)、2048×1360ドット(Middle/Fine、Middle/Normal)、1536×1024ドット(Small/Fine、Small/Normal)の7種類から設定できる。

そのほかD30から強化されたのは、ファインダーに追加したAFフレームのスーパーインポーズ機能や、ストロボ調光補正/連続撮影時の最大撮影コマ数/撮影可能コマ残数などの表示、低輝度域のAFA性能の向上、上面表示パネルの照明機能、11万4000画素の1.8インチ低温ポリシリコンTFTカラー液晶の視認性向上などで、記録メディアの使用領域情報を記録することによる起動時間の短縮も図られている。

オートフォーカスは、TTL二次結像位相差検出方式で、中央のクロスセンサー、左右2点の水平センサーを利用した3点測距。測光は35分割TTL開放測光で、評価測光、部分測光、中央部重点平均測光。露出制御は、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、自動深度優先AE、マニュアル、E-TTLプログラムストロボAE。シャッターは電子制御式フォーカルプレーンシャッターで、スピードは30秒から1/4000秒、バルブに対応する。撮影は、1コマ撮影のほか最高毎秒3コマで8コマまでの連続撮影が行なえる。

本体背面本体背面

インターフェースはUSB(1.1)で専用ケーブルを利用してパソコンと接続する。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 8.6~9.2。プラグ&プレイ機能に対応しており、パソコンに接続すれば自動的に同梱のアプリケーションソフト『ZoomBrowser EX 3.3(Windows)』、『ImageBrowser 2.3(Macintosh)』が起動し、画像の取り込み、編集管理、プリントまでの作業が行なえるという。レタッチソフトとして『Adobe Photoshop LE』も同梱される。記録メディアはコンパクトフラッシュ(Type I/II)で、日本アイ・ビー・エム(株)のマイクロドライブも利用できる。液晶ディスプレーを利用した再生は、1コマ、9コマインデックス、拡大などが可能。

ボディーの骨組み(シャーシ部分)にはステンレス合金を、外装にはエンジニアリングプラスチックを採用。本体サイズは、幅149.5×奥行き75×高さ106.5mm、重量は780g。電源はバッテリーパック(BP-511)のほか、DCカプラー(ACアダプター)も利用できる。

主なオプションは、バッテリーグリップ『BG-ED3』(2万円)、バッテリーパック『BP-511』(8000円)、ネックストラップ『EW-100DB』(2000円)、16MBのコンパクトフラッシュカード『FC-16M』(1万円)、同32MBの『FC-32M』(1万7000円)、同64MBの『FC-64M』(3万2000円)、同128MBの『FC-128M』(5万8000円)、PCMCIAアダプター(3000円)などを用意する。なお、『キヤノン EOS D60 Kit』には、バッテリーパック『BP-511』、DCカプラー『DR-400』、コンパクトパワーアダプター『CA-PS400』、インターフェースケーブル『IFC-200PCU』、ビデオケーブル『VC-100』、アプリケーション/ドライバーソフト収録CD-ROM、ストラップ『EW-100DB』が付属する。

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