松下電器産業の「SV-AV10」(愛称:D-snap)は、静止画撮影、動画(MPEG4)撮影、音楽(AAC)再生が可能な超小型デジタルカメラだ。タバコの箱よりも小さなボディには2インチカラー液晶モニタも備える。
DVカムコーダのミニチュアのようなボディ
「D-snap」という愛称を持つ本機は、撮影スペックとしては33万画素CMOSセンサと単焦点パンフォーカスレンズの組み合わせという、いわゆるトイデジカメクラスだが、MPEG4録画機能や音楽再生機能を備える多機能製品だ。
側面の液晶モニタを開いて使うところは横型のDVカムコーダのミニチュアのようだ。電源を投入すると液晶モニタに撮影/再生各モードの選択画面が表示される。 |
D-snapの前後と右側面。本体サイズはタバコの箱とほとんど同じサイズだ。背面のスイッチは上から電源ON/OFF/メニュー、モード切り替え、選択と決定を行うジョグレバー。 |
記録メディアであるSDカード/MMCは本体の左側面に液晶パネルの下となる部分に装着される。付属する8MBのSDカードであれば、640×480ドット静止画なら高画質モードで約45枚、最高画質のMPEG4動画であれば約2分、ボイスメモ/AAC音楽録音ならば25分の記録が可能だ。
動画の1コマ(320×240ドット)のまま掲載。ブロックノイズが少々目立つが、メールに添付して送るには便利だろう。 |
モード | 記録画素数 | フレームレート | ビットレート |
---|---|---|---|
ファイン | 320×240ドット | 6fps | 360kbps |
ノーマル | 176×144ドット | 10fps | 220kbps |
エコノミー1 | 176×144ドット | 10fps | 100kbps |
エコノミー2 | 176×144ドット | 6fps | 64kbps |
本体右側面(液晶の反対側)にはバッテリが格納されている。IXY DIGITAL 200やFinePix 50iのものとよく似た直方体のバッテリパックで、連続約1時間の利用が可能だ。充電は付属のACアダプタを本体下面のDC入力端子に接続する。 |
AAC再生機能では、本体下部にあるイヤフォン端子(AV入力端子と兼用)を使用する。液晶画面にはタイトルのアーティスト名(1byte英数カナのみ)も表示される。ただし、SDメモリカードへの音楽データの転送を行うためには別売のSDカードリーダと転送ソフトのセット「SD-Jukebox」(オープンプライス)が必要となる。