このページの本文へ

コムテック、中小企業向けに低価格化を図ったCRMソフト“eWORKS”を発表

2002年02月20日 17時46分更新

文● 編集部 田口敏之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

コムテック(株)は19日、米StayinFront社が開発した、追加のモジュールや専用デザインソフトによってカスタマイズが可能なCRMソフト『eWORKS(イーワークス)』を、3月18日に発売すると発表した。中小企業を主なターゲットとしており、価格は1ライセンス20万円から。

クライアントソフト『Visual Elk』。Outlookに似たインターフェースを採用している
クライアントソフト『Visual Elk』。Outlookに似たインターフェースを採用している

eWORKSは、基幹となるエンジン『Active Elk Engine』、スタンドアローンまたはLAN環境でCRMを利用するためのクライアントソフト『Visual Elk』、Windows CE専用のクライアントソフト『Pocket Elk』、ウェブ経由で利用するCRM環境を、構築・運営するソフト『Web Works』、データ構成や画面を作成する専用デザインソフト『Active Elk Designer』、およびデータベースサーバーで構成されているCRMソフト。

eWORKSのシステム概要
eWORKSのシステム概要

このほか、製薬品業界や、金融/保険業界など、特定のビジネスに合わせて、包括的な機能を提供する業種別のテンプレートや、“コールセンターモジュール”や“ナレッジマネージメントモジュール”などの機能を追加するモジュール(“Add-Ins”)を複数用意している。これによって、企業のニーズや成長に合わせて機能の追加や変更を行ない、最適なシステムを短期間で作成できるという。

開発ツール『Active Elk Designer』
開発ツール『Active Elk Designer』

またインターフェースは、Visual ElkはMicorosoft Outlookに、Visual ElkはVisual Basicに類似しており、初心者でも直感的な操作を行なえるという。

同製品は、コムテックからの直販、およびパートーナーを通じて4月から販売する。同社は、従業員が500人以下で、CRMへの投資額が1000万~1億円程度の中小企業を主なターゲットとするという。特に、営業組織などの編成が頻繁に変化する成長企業にとって、同製品が有用であるとしている。同社では販売のオプションとして、コンサルティング、システム開発および導入から保守サービスまでをトータルで提供する“eWORKSサービスメニュー”を用意している。また、日本アイ・ビー・エム(株)とマイクロソフト(株)とのアライアンスにより、3月1日付けでeWORKSのサポートセンターを、東京青山の“IBMソリューションモール”内にオープンする。コムテックでは、2002年度に3000クライアントの販売を見込んでいる。

動作環境は、基幹となるActive Elk Engineサーバーが、CPUはPentium II以上、メモリーは128MB以上、HDDは20MB以上の空き容量を必要とする。OSは、Windows NT Server 4.0/2000 Serverに対応、データベースはMicrosoft SQL Server 7.0以上、Oracle 8.1以上に対応する。Visual Elkサーバーは、CPUがPentium-133MHz以上、メモリーが32MB以上、HDDに1GB以上の空き容量が必要となっている。OSは、Windows 95以降に対応する。また、Web Worksを利用するには、Internet Explorer 4.0以上か、Netscape Navigator 4.0以上が必要となっている。

コムテック代表取締役社長の松田英典氏コムテック代表取締役社長の松田英典氏

発表会において、コムテック代表取締役会長の伊倉佳紀氏は「中小企業向けに価格を抑えたが、機能としては十分。たとえるなら、カローラの価格でセルシオ並の性能を持つものを提供する」と述べた。また同社代表取締役社長の松田英典氏は、「CRMは以前からずっと、インターネットの活用が重要な問題になってきているが。ここにきてブロードバンドや無線LAN、モバイルコンピューティングやiモードなど、インターネットの形態が多様化している。いろんな変化に迅速に対応できる。営業プロセスや商品が新しくなっても対応できる、現場中心のシステムがeWORKS。大企業が導入するようなハイエンドかつ大規模なCRMは他社に任せ、中小企業を盛り上げていきたい」と語った。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン