日産自動車(株)と(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは19日、新しいテレマティクスサービス(カーマルチメディアサービス)について詳細な検討を共同で実施することで基本合意し、同日付けで覚書を締結したと発表した。
日産自動車の車両/HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)技術や自動車向けサービスのノウハウと、NTTドコモの移動通信インフラ技術やモバイルマルチメディアサービスのノウハウを融合することで、新しいコミュニケーションサービスを提供するのが目的。
共同で検討する内容は、第3世代移動通信サービス(FOMA)などを利用した車載機器および情報通信プラットフォームなどの開発、および自動車への情報提供サービスと自動車の情報を利用したサービスなどの開発、日本国内でのビジネス展開や普及促進など。
目指すサービスは、ネットワークナビゲーションサービスや位置連動型音声/データ融合サービスなどの高度テレマティクスサービス(2003年以降順次提供を目標)、および異業種や各種の新メディアと融合したテレマティクスサービス(2004年以降順次提供を目標)などとなっている。
これにより、保険会社や警備会社、ガソリンスタンドなどのカーライフに関連した業界と自動車をネットワーク化した高度なサービスの提供のほか、音楽配信やリアルタイム情報を組み合わせたオンデマンドAVなどのマルチメディアサービスが実現できるとしている。