石丸電気1号店の店頭に並んでいる√aシリーズ |
アキバ限定モデルをうたう家電製品がショップに並びはじめている。地域限定販売という製品はいくつも存在するが、家電製品であえてアキバに限定したものは珍しい。この製品は秋葉原電気街振興会が提案する√a(ルート・エー)シリーズ。秋葉原の活性化を目的として、昨年6月から企画していたもの。その第一弾として登場したのが東芝製品だ。
先週末から石丸電気1号店、オノデン、ヤマギワ本店3階などの家電コーナーや店頭の特別スペースでアピールされているもので、洗濯機、掃除機、オーブントースター、冷蔵庫など10製品。オレンジをアクセントに使い、濃いグレーをベースにすることで、奇抜ではないがデザインを重視したものに仕上げている。サイズや容量から判断すると、都会の一人暮らしをはじめるフレッシュマンをターゲットにしているようだ。
製品のそばに置かれているパンフレット | アキバ限定の文字が見える | |
よく見るとJRの車内にも告知が |
価格は洗濯機(AW-42RA1)が3万2800円、オーブンレンジ(ER-15RA1)が1万9800円、オーブントースター(HTR-2RA1)が3980円などといったところ。「価格は他製品と同じか、あるいはちょっと高め」とショップ店員は話している。
秋葉原電気街振興会では、今回の製品を企画した理由について「秋葉原駅の電気街口を利用する客は月に350万人。これらの人たちは、なんらかの形で電化製品の購買にかかわっている人たちですが、実際には秋葉原に来たことない、知らない人も随分います。今回の企画でもっと幅広い客層に秋葉原をアピールし、活性化していきたいと考えています」
最近、家電製品は郊外型の大型店にシェアを奪われる傾向にあるのも確か。果たして新たな客層にアピールしていくことができるのか。
なお、今後の展開については「今回の商品の様子を見ながら、特別委員会を設け、次の企画を探っていきたい。次は家電系のものになるか情報系のものにするか決まっていません」とのこと。