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Microsoft Producer for PowerPoint 2002

Microsoft Producer for PowerPoint 2002

2002年02月27日 00時00分更新

文● culi

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Microsoft Producer for PowerPoint 2002

マイクロソフト

Webサイトにて無償公開

Microsoftは2001年末、プレゼンテーションデータ作成ソフト「PowerPoint 2002」の拡張ツール「Microsoft Producer for PowerPoint 2002」の無償配布を開始した。Producerを使えば、タイムライン上で編集したビデオ、オーディオ素材とPowerPointのプレゼンテーションスライドを組み合わせたオンラインコンテンツを制作できる。

PowerPointを駆使して活動する
ビジネスマンの新たな秘密兵器

 タイムラインで編集するオンラインコンテンツと聞くと、「Macromedia Flash」を思い起こす人がいるかもしれない。だが、Producerは、Flashのように素材をすべてオブジェクトとしてエリア内にレイアウトし、動きを付けていくスタイルのアプリケーションではない。そもそもPowerPoint自体、プレゼンテーションスライドの中にビデオやオーディオファイルを埋め込むことは以前から可能だった。

W3CのSMIL情報(http://www.w3.org/AudioVideo/)。2002年1月現在、SMIL 2.0がRecommendation(勧告)になっている。IEは5.5以降でSMIL 2.0準拠の「HTML+TIME 2.0」をサポートしているが、IE 6.0では新たにSMIL 2.0のサブセットとして、今回のProducerの仕様に近い「XHTML+SMIL」をW3Cに提案している。
 Producerはむしろ、W3Cによる同期マルチメディアコンテンツ規格「SMIL」(Synchronized Multimedia Integration Language)ライクなコンテンツを制作するためのツールだ。RealPlayer 8のユーザーなら、再生されるビデオの進行と同期してテキストや静止画が自動的に次へ進むコンテンツを見たことがあるかもしれない。それらの多くがSMILで記述されている。この場合、例えばFlashムービーそれ自体が、SMILでの素材のひとつとなる(Flash 5では、ムービーを埋め込んだSMILコードを出力する機能がある)。

 ProducerはSMILに対応しているわけではないが、同様のコンテンツを作成できる。おおざっぱに言えば、個々に完成されたスライドやムービー、その他の素材を時間軸上に並べて同期・連動させていく、というイメージになる。

 MicrosoftとしてもProducerの位置付けを、家庭/個人ユーザー向けの簡易ビデオ編集ソフト「Windows Movie Maker」(Windows MEとXPに標準添付)に対する、ビジネスユーザー向けのマルチメディアコンテンツ作成ツールと説明している。企業で広く使われているPowerPointのアドオンとして提供される理由は、そこにあるのだろう。



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