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元祖キューブ型ベアボーンのマイナーチェンジ版「Cube-25」が店頭に並ぶ

2002年02月02日 20時33分更新

文● 小磯

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Cube-25

 小型キューブ型ベアボーンキットの元祖「Cube-24」がさらにマイナーチェンジした。Shuttle製の小型FlexATXマザーボード「FV24」を搭載するCube-24はTualatinコアに対応すべくマザーボードを“Ver3.1”にアップデートしたが、あれからわずか20日余りのできごとだ。FV24 Ver.3.1は、登場したときから「後継製品が登場するまでの繋ぎ」と言われていたが、どうやらそのとおりになりそうだ。



比較表

 今回登場したのは「Cube-25」。製品名から想像できるように、FV24と似たコンセプトのFlexATXマザーボード「FV25」を搭載するのが最大の特徴だ。チップセットはマニュアルによるとPentiumIII-M向けのモバイル用チップセット“Twister-T”こと“ProSavage PN133T”となっているが、Shuttleのウェブサイトには“Apollo PLE133T”とあり、さらには代理店もショップに対してそう説明しているのを見ると、Apollo PLE133Tだと判断していいだろう。つまり、ProSavage PL133/PL133Tを搭載していたFV24の廉価版ということになる。PLE133Tは、外部AGPをサポートしないPL133Tの廉価版で、内蔵ビデオコアをVIA Savage4相当からTrident Blade 3D相当へと落とされているもの。実際の体感上では、劇的な差は感じられないだろうが…。



Twister-T
Twister-Tを搭載するというマニュアル。これが正しいのであれば、内蔵ビデオコアはPL133Tと同じくSavage4ということになるが…
VT6306&RTL8100B

 また、IEEE1394やネットワークコントローラを搭載する仕様は同じながら、コントローラチップの換装も行われている。IEEE1394/ネットワークコントローラはFV24のLucent(agere)製“FW325”/Realtek製“RTL8139C”からFV25でVIA製“VT6306”/Realtek製“RTL8100B”と、それぞれ廉価なものへ換装されているのも見逃せない変更点と言える。



比較
Cube-25(左上)とCube-24T(左下)、そしてCF-7989(右2台)の比較

 このほか外観にも微妙な変化があり、これまで両サイドに起伏のあったフロントパネルのデザインはすっきりとした平坦なものとなった。電源ボタンも丸くなり、フロントにアクリルパネルを採用した「CF-7989」からアクリルパネルを取り去ったもの、といったイメージだ。これもアルミ加工コスト削減のためだろうが、逆にすっきりとしてCube-24よりも洗練された印象を受けるのも事実。こちらを支持する人も少なくないだろう。

 廉価版ということで従来のCube-24Tよりも1000~3000円程度安価に設定されており、価格はOVERTOPで3万1800円、コムサテライト3号店で3万2780円、高速電脳で3万3800円。廉価版とはいえ、薄型CPUファンやPCI増設用ライザカードなどは従来どおり同梱しているのでご安心を。



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