Pentium 4対応のコンパクトなベアボーンキットといえば、これまでにFICの「Crusader-VC31 Type B」、AOpenの「A645-CA」、Gigabyteの「G-MAX MA5UB」などから発売されているが、星野金属工業(ソルダム)からもMicroATXベアボーンキット「Paradox」が7日に発売されることとなった。一部ショップではすでに展示が開始されている。
星野金属工業(ソルダム)によると、「Pandora」から「Phase」までどんどん小さくなってきた同社製ベアボーンキットシリーズがこの新製品で一転して大型化したというわけで、パラドックス(逆説)という名前を付けたとのことである。
アクリル1枚板のフロントマスク、そしてスイッチ類、前面ポート、ベイマスクのデザイン等はPandoraをはじめとする星野金属工業(ソルダム)のベアボーンキットシリーズと共通するもので、Pandoraを縦2倍に引き伸ばしたようなスタイルである。サイズは190(W)×382(D)×350(H)。カラーバリエーションは「ホワイトパールマイカ」「ブラック」「シルバーメタリック」の3色。
内部構成はオーソドックスなMicroATXケースそのもので、電源はHECで生産され星野金属工業(ソルダム)のブランド名を冠した350W電源「WiNDy Varius350」。ベイ数は5インチ×2、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×4。標準搭載されているマザーボードはASUSTeKのPentium 4マザーボード「P4S333-VM」。チップセットはSiS650で拡張スロットはAGP×1、PCI×3、DIMMスロットは2本でPC2100 DDR SDRAMまでの対応。最大メモリ容量は2GBとなっている。
Pentium 4対応ということで問題になるのがケースの廃熱性能。前述したようにフロントマスクはのっぺりとした1枚板で吸気口がないデザインのため、その代わりにドライブベイの下、ケース底面に吸気用の8cm角ファンが配置されている。一見、床の塵や埃を直に吸い込んでしまいそうなレイアウトだが、その前にしっかりと防塵フィルタも装備されている。
前面ポートはUSB×2、サウンドIN/OUT、IEEE1394×1 | 前方底面の吸気口 |
マザーボードはASUSTeK「P4S333-VM」、Pentium 4対応だ | 背面。電源は星野金属工業(ソルダム)ブランドのHEC製となっている |
本日展示を開始したのはT-ZONE.PC DIY SHOP。予価はホワイトパールマイカが5万8800円、ブラックが5万3800円、シルバーメタリックが5万6800円。色ごとにやや価格差が開いているが、これは塗装コーティングの手間の差とのこと。
なお、OVERTOPでも7日の入荷を予定しており、星野金属工業(ソルダム)のWebサイトでも先行予約を受け付け中である。
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