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ナスダック・ジャパンの新社長が就任会見

2002年01月29日 16時32分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ナスダック・ジャパン(株)は29日、25日付で同社代表取締役に就任した勝屋義郎氏の記者会見を都内で開催した。

勝屋氏は、2000年5月に日興アセットマネジメント(株)執行役員/法人営業本部長を退任後、同年6月にナスダック・ジャパンの上席副社長市場本部担当として入社、本年1月25日付で代表取締役社長に就任した。なお、佐伯達之前社長は、1月10日付けで会長兼CEOに就任している。

勝屋新社長
1月25日付でナスダック・ジャパンの代表取締役社長に就任した勝屋氏

ナスダック・ジャパン市場に上場している企業は本日現在で82社。なお、明日30日に(株)ビーマップが、さらに2月には(株)エルゴ・ブレインズ、ソースネクスト(株)、ケネディ・ウィルソン・ジャパン(株)、三光ソフラン(株)の4社が上場する予定となっている。12月末時点での時価総額は1兆4568.4億円、月間総売買代金は1260.9億円、月間総売買高は837万5731株。

記者会見で勝屋新社長は「昨年のIPO企業169社のうち43社がナスダック・ジャパン市場の上場企業。市場規模も拡大し、時価総額は1月に入りさらに増えている。また月間売買代金は、東証2部が1190億円だったのに対し、われわれの市場は1260億円だ(昨年12月末時)。マーケットとして確固たる基盤が築けたと認識している」と語った。

また、今後の施策として、投資家や上場企業、証券会社などに対するサービスの強化を行なうという。佐伯会長が発行体向けサービスを担当し、一方勝屋氏は証券会社向けサービスを行なうことで、トップが果たす機能を分けて展開していくという。さらに、昨年12月に増資が完了し、18億7500万円の資金調達が行なえたことで、今後の運営に十分な資金を確保できたとしている。

なお、フェーズIIプロジェクト(ハイブリッド型システム(※1))の導入が延期になった件については、「当初はまず基本的なシステムを導入し、その後さまざまな機能を追加する予定だったが、市場参加各社から、後から機能を追加するよりスタート時から搭載してほしいという要望があり、日程を変更した。現在各種追加機能の開発を進めており、開発終了後にテストを実施する。1年後にはシステムの移行を完了させたい」としている。

※1 ハイブリッド型システム:オーダードリブン方式とマーケットメイク方式を組み合わせた取引システム。マーケットメイク方式を取り入れつつ、流動性が一定以上の銘柄についてはオーダードリブン方式も併せて提供する

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