突然、ナゾのMicroATXマザーボードがぷらっとホームに入荷。4F店頭で展示が始まっている。ぱっと見たところはi845Dマザーボードといったところだが、バックパネル部にD-Sub15ピン端子を搭載しているため、そうでないことは明白。さらにはGMCHとICH、それぞれのハブには“SECRET”や“ES”の文字が躍ってアヤしさを醸し出している。
ICH4“FW82801DB” |
そんなICHを見てみると“FW82801DB”というチップ名らしき表記を確認できる。FW82801DBという型番のICHが登場したのは今回がもちろんはじめてだが、複数の海外サイトなどでリークされている情報を総合すると、これはなんと“ICH4”であるようだ。ICH4は、Intel製としてはじめてUSB2.0コントローラを内蔵するとされる新型ICHで、今年第1四半期後半から第2四半期前半にかけて登場するとされる、FSB 533MHz版Pentium 4用チップセットから組み合わされると見られるコントローラハブ。このマザーボードは、CPU、チップセットとも未発表のFSB 533MHz版Pentium 4対応製品というわけだ。
FSB 533MHz対応のPentium 4用DDR SDRAM対応チップセットとしては現在“Brookdale-E/G/GL”が噂されているが、このなかでビデオ機能を内蔵するGMCHを搭載し、そして外部AGPバスをサポートするという条件で絞り込むと、ビデオ機能を内蔵しないBrookdale-Eと、AGP非サポートのBrookdale-GLが弾かれる。以上のことから判断するに、チップセットは“i845G”ともいわれるBrookdale-Gと見てまず間違いない。
GMCH。おそらくBrookdale-Gだ | “ES”“SECRET”の文字を読みとれる |
マザーボードと同時にぷらっとホームが入荷したパンフレットによると、この製品はどうやらCD-RWドライブなどで知られるLite-On(Lite-On Electronics)製であるもよう。型番「NR120」とされるパンフレットにもチップセットは“iBDG+ICH4”で、FSBのサポートは“400/533MHz”、そしてUSBは“6x v2.0”と書かれており、上の推測を裏付けている。マザーボード上のインターフェイスを見る限りUSB端子はバックパネル部に4つしかないが、ぷらっとホームによれば、残りはハーネスから引き出す仕様になっているようだ。なお、このパンフレットには登場時期として“Q1'2002”とある。
パンフレット。この時期にここまで詳細な情報が記載されたパンフレットが出回るのは驚きだ |
向こう3カ月程度で登場する製品だと考えれば納得できなくもないが、最新のIntel製チップセットがこうして未発表のまま堂々と展示されるのは極めて珍しい。メモリサポートを中心に、未だ流動的と噂されるIntel製の最新チップセットだけに、これは要注目。週末にアキバで買い物の予定があるなら、ついでに立ち寄って損はしないだろう。
ブラケット部のインターフェイス。USB端子はすべてUSB2.0対応だという | GMCH周辺。DDR SDRAM専用DIMMスロットは2本だ。AGPバスも用意されている | ボード裏面 |